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もしドゥカティに残っていたら……ロレンソ「マルケスとタイトル争いできたはず」

ホルヘ・ロレンソは2018年限りでドゥカティを離れたが、もし2019年もドゥカティに留まっていたなら、マルク・マルケスとタイトル争いが可能だったと回顧した。

Jorge Lorenzo, Ducati Team

 2017年、ホルヘ・ロレンソはそれまで長年在籍したヤマハを離れ、ドゥカティへ移籍。1年目は非常に厳しいシーズンとなったため、2018年にロレンソがイタリアGPでドゥカティ初勝利を挙げる前に、チームはダニーロ・ペトルッチを後任とすることを決めてしまった。

 ロレンソはレプソル・ホンダへの移籍を決断したものの、ホンダのマシンへの適応に苦戦し、怪我も相まって2019年限りでの引退、という結果に終わってしまった。

 彼はSky Italiaの番組に出演すると、2017年のサンマリノ戦がターニングポイントだったと振り返った。

 2017年のサンマリノGPでロレンソは集団をリードしていたものの、残り2周という段階でクラッシュ。ドゥカティ初優勝のチャンスを失ってしまった。

「ドゥカティでの顛末は知っているだろう」と、ロレンソは言う。

「彼らは僕に多大な投資をしていた。僕は3回(MotoGPクラスで)世界チャンピオンを勝ち取っていたから、そうした金銭的な努力に見合った人物だった」

「ただ1年半が経っても、僕らはレースで勝てていなかった。もし2017年のミサノで勝っていたなら、おそらくストーリーは変わっていただろうね」

「彼らは財政的な理由を考えついた。ペトルッチはコストが安く、しかもイタリア人だ。待つこと、忍耐が不足していたし、おそらく決めるのが早すぎたから残念だ」

「あの時点で、僕らは勝利できる可能性があったけど、遅すぎたんだ。2019年には(マルク・マルケスと)チャンピオンシップを争うことができたはずだ」

 2020年からは古巣のヤマハでテストライダーとなったロレンソだが、彼にはフル参戦で現役復帰するのではないかという噂がつきまとっている。

 ロレンソはフル参戦でレースへ復帰することに興味は無いと語りつつも、気が変わった場合には「オファーに困る事はないだろう」と感じていると明かしていた。

 ただロレンソは引退後にアプローチは何も受けていないと語った。

「身体的には良い感じだし、もしかしたらまだレーサーとしてやれるかもしれない」

「でもそれは精神的なことであって、僕は人生の別段階にいるんだ」

「もっと自由な時間を使いたいし、仕事をしている時に他の活動もしたい。またレースに出るような可能性は殆どない。98%の確率でそれはないし、誰も(復帰のオファーを)電話してきてはいないよ」

 

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