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ロレンソ、ワイルドカード参戦で“トップ5入り”は楽観的すぎと慎重姿勢

ヤマハのホルヘ・ロレンソはカタルニアGPにワイルドカード参戦するが、トップ5に入れると思うのは楽観的だと語り、目的はチームを支援することだとした。

Jorge Lorenzo, Yamaha Factory Racing

Jorge Lorenzo, Yamaha Factory Racing

Gold and Goose / Motorsport Images

 昨シーズン限りで現役を引退し、2020年からは古巣のヤマハでテストライダーを務めているホルヘ・ロレンソ。彼は6月に予定されているカタルニアGPにワイルドカード参戦することが決まっている。

 2020年のMotoGPは新型コロナウイルスの影響によって開幕が遅れ、現時点では5月初頭のスペインGPまでレースの予定は無い。ロレンソは4月初旬に日本のツインリンクもてぎでYZR-M1のテストを行なう予定と見られてきたが、それも現在の状況では疑いが残る。

「3週間前にワイルドカード参戦を発表した時には、ウイルスについては多くは知らされていなかった。4月にもてぎで予定していたテストに変更があるなら、リン・ジャービス(ヤマハのゼネラルマネージャー)と話す必要がある」

 ロレンソはSky Sport Italiaに対しそう語っている。

「3回チャンピオンシップを勝ったバイクに戻ってきて良かった。世界中を(レースで)旅することもなく、チャンピオンシップへの献身も考えなくていいというのは、ストレスフリーな経験だ」

 彼のワイルドカード出場には既に多くの期待や好結果を望む声が寄せられている。過去に3度チャンピオンを獲得し、史上最高のライダーのひとりとしての地位を勝ち取った古巣へ戻ったこともあり、トップ5に入れるだろうという考えもある。

 だがロレンソは「正直に言って、現時点ではその目標はとても楽観的だ」と語る。

「これ以上テストをしなくても、マシンを完全に理解しなくとも、フィジカルトレーニングを更にこなさなくても、レースに参加することは可能だ。たとえ僕の役割がチームを助けることだとしてもだ」

 ロレンソはそう話す。ただ自身の仕事が何なのかを見失いたくないとも語る。

「バルセロナは僕が速く走れるコースだけど、僕がマシン開発により貢献する事ができる場所でもある。それがワイルドカード参戦を選んだ理由だ。僕らはグランプリの3日間と月曜日のテストを行なう予定なんだ」

 昨シーズンにMotoGPを引退してから、ロレンソは99%現役復帰はないと語っていた。しかしロレンソには、現役復帰の噂が常につきまとってきた。32歳の彼が、2020年シーズンに現役復帰する場合、ペトロナス・ヤマハSRTでバレンティーノ・ロッシとふたりでチームを組むことが最も可能性の有りそうなシナリオだ。

「(去年の)11月に引退を決めたけど、その決定は98%覆らない最終的なものだ。人生では何でも起こり得るというのは真実で、僕ら人間というのは常に心変わりするものだ。でも今のところ、僕の決定はこれ(引退)なんだ」

「それ(ペトロナス・ヤマハSRT加入)は興味深いし、バレンティーノが現役を続けたいなら、ドアは開くだろう」

「現役復帰の可能性が現実のものとなった場合、自然なのはヤマハと一緒に戻ることしかない。だから当然そのチームを考慮に入れる必要はあるだろう」

 

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