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ロレンソ、テストライダーは“完璧な仕事”と語る。完全復帰の憶測は重ねて否定

2019年限りでMotoGPを引退したホルヘ・ロレンソ。彼は仮に現役復帰をする場合には、オファーの不足に困ることはないと考えているが、現役に完全復帰することは検討していないと重ねて語った。

Jorge Lorenzo, Yamaha Factory Racing

写真:: Gold and Goose / Motorsport Images

 3度のMotoGPチャンピオンであるホルヘ・ロレンソは、2019年にレプソル・ホンダへ加入したものの、マシンへの適応に苦しみ、最終的に2年契約を早期に破棄する形でMotoGPを引退することになった。

 引退後の2020年1月、ロレンソは古巣のヤマハでテストライダーとなる事が公表され、さらに6月に予定されているカタルニアGPでワイルドカード参戦することも決定した。

 ライダーの中にはヤマハと共にワイルドカード参戦するというロレンソの決定に疑問を持つ者も居る。一方でKTMのポル・エスパルガロや前チームメイトのマルク・マルケスなどは、彼の引退は単にホンダから逃げるための手段だったと考えている。

 スペインのラジオ番組に出演したロレンソはインタビューに応え、こうした憶測について次のようにコメントした。

「僕は常に引退という決定は最終的なものだという意思を語ってきた。でも再びその“水”を飲まない、なんてことは決して言えない」

「僕は長く成功したキャリアを築いてきたと自信を持っている。だけど自分自身もたくさん傷つけてきた。経済的には幸運なことにお金も貯めることができたし、他のことも最大限機会を活かすことができた」

「人生を楽しんで、いろいろなことをしてみたいと思っているけど、それと同時に(テストライダーとして)MotoGPマシンに年間で16〜18日程乗ることができるのも幸運だと思っている。この職業の良いところを選んで、悪いところからは自分を救う。今の僕は完璧な仕事を手にしていると思っているよ」

 またロレンソは外部からの完全復帰などについての憶測についても言及し、現時点では復帰は考えていないことを示唆した。

「多くの意見があるけど、皆の考えていることは尊重しなくちゃいけない。ポルの件についても、彼がそう考えていて、それがリスペクトを持って言われていたなら、僕は納得する」

「個人的に、仮に僕が現役復帰を望んだ場合に、オファーに困ることはないだろうと思っている。でも現時点ではそういった状況ではないし、今の僕でいいさ」

 

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