ヤマハはモルビデリを軽視している? ロレンソ「キチンとした待遇じゃない」と古巣に苦言
ホルヘ・ロレンソは古巣のヤマハがペトロナス・ヤマハSRTのフランコ・モルビデリを適切にサポートしていないと主張。他メーカーとの話し合いも辞さない方が良いとアドバイスを送った。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
2020年に型落ちのYZR-M1を使用しながらも、年間3勝を挙げてランキング2位を獲得したペトロナス・ヤマハSRTのフランコ・モルビデリ。しかし彼は今シーズンも最新型マシンを手に入れる事はできていないため、3度のMotoGP王者ホルヘ・ロレンソはヤマハがモルビデリに最善のサポートを提供していないと考えている。
ヤマハは今季、ファクトリーチームのマーベリック・ビニャーレスとファビオ・クアルタラロ、そしてペトロナス・ヤマハSRTのバレンティーノ・ロッシの計3名に最新型のファクトリーマシンを供給。一方でモルビデリは2019年型をベースに修正が加えられた“Aスペック”と呼ばれるマシンの供給に留まっている。
これには供給するマシンの仕様決定の時期や金銭面の問題があったと説明されているが、昨シーズンにヤマハで最上位となったライダーが最新型を獲得できないことには疑問の声も上がっていた。
モルビデリは今シーズン開幕戦で技術的な問題に直面するなど、順調な船出とはいっておらず、ヤマハのサポートについては不満も漏らしていた。
この状況に、かつてヤマハで3度タイトルを獲得したホルヘ・ロレンソは、モルビデリがヤマハから適切に扱われていないと主張、古巣を批判した。
「僕の見解はちょっと過激かもしれないけど、この場合ヤマハはフランコのことを最善の待遇で扱ってはいないと思う。彼は去年ランク2位だったんだからね」
ロレンソは自身のYoutubeチャンネルへの投稿動画でそう語った。
「ドゥカティは(ファクトリーとプラマック)4人のライダー全員に実質的に同じバイクを供給している。でもヤマハはそうしておらず、フランコがまさにその例だ」
「フランコはヤマハに対して(他のライダーと)同じ待遇を要求すべきだと思う。彼は彼を欲しがっている他メーカーと話し合いを始めて(ヤマハを)脅すことでうまくできるはずだ」
「ただ一度ヘルメットを被ってバイクに乗ったなら、最大限のパフォーマンスを発揮することに集中し、ヤマハに同等の待遇を与えないのは間違っている、と示すことが必要だ」
またロレンソは開幕戦で優勝しながらも、第3戦ポルトガルでは11位と浮き沈みを見せているビニャーレスについても言及。スタートの改善やメンタル面をより安定させることが必要だと語った。
「ビニャーレスは若いし、またレースに勝っていくようになるだろう」
「ただ彼のことを押さえつけている障害が明らかにふたつある」
「ひとつはスタートだ。これが大きく(結果を)制限してしまっているから、真剣に改善に取り組まなくてはいけない」
「それから感情の浮き沈みもあると思う。そのことは結局、常に問題になってくるから、彼はもっと安定性を身につける必要があるね」
「あるサーキットではヤマハのバイクがうまく機能しないこともあるし、自分の速さを引き出せないこともある」
「クラッシュや怪我、肉体的にも精神的にも悪くなってしまう時もあるだろう。でもそこで安定性を保ち、ポジティブに考え、『最悪だ』なんて言い訳抜きに最大限のポイントを獲得しようとすることが必要だ」
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