MotoGP、30代の“おじさん”には厳しい世界? 20代が19連勝をマーク。阻止の希望はヨハン・ザルコか

MotoGPの2021年シーズンは前半9戦を終えたが、これまでのところ30代のライダーが優勝できておらず、“30代の危機”とも言える状況となっている。

MotoGP、30代の“おじさん”には厳しい世界? 20代が19連勝をマーク。阻止の希望はヨハン・ザルコか

 MotoGPは2021年シーズンになり、グリッドの若返りが進んでいる。2020年シーズン限りで、カル・クラッチローやアンドレア・ドヴィツィオーゾといったベテランライダーが一線を退き、今シーズン参戦中の全22名のレギュラーライダーのうち、30歳代の人数は僅か5人となった。

 最年長は今年42歳となったバレンティーノ・ロッシ(ペトロナス・ヤマハSRT)。32歳のアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)がそれに次ぐ年長となり、30歳になったばかりのヨハン・ザルコ(プラマック)、ダニーロ・ペトルッチ(テック3)、ポル・エスパルガロ(レプソル・ホンダ)と続いている。

20代による連続19勝

ライダー グランプリ 年齢
2020 ミゲル・オリベイラ Estiria 25 
2020 フランコ・モルビデリ San Marino 25 
2020 マーベリック・ビニャーレス Emilia Romagna 25 
2020 ファビオ・クアルタラロ Catalunya 21 
2020 ダニーロ・ペトルッチ Francia  29 
2020 アレックス・リンス Aragón 24 
2020 フランコ・モルビデリ Teruel 25 
2020 ジョアン・ミル Europa 23 
2020 フランコ・モルビデリ Valencia 25 
2020 ミゲル・オリベイラ Portugal 25 
2021 マーベリック・ビニャーレス Qatar 26 
2021 ファビオ・クアルタラロ Doha 21 
2021 ファビオ・クアルタラロ Portugal 21 
2021 ジャック・ミラー España 26 
2021 ジャック・ミラー Francia 26 
2021 ファビオ・クアルタラロ Italia 22 
2021 ミゲル・オリベイラ Catalunya 26 
2021 マルク・マルケス Alemania 28 
2021 ファビオ・クアルタラロ Holanda 22 

 もともと2018年末にはダニ・ペドロサが、2019年末にはホルヘ・ロレンソが引退したように、ここ数年でMotoGPはベテラン勢がグリッドを離れるシーンが続いてきた。一方でMotoGPクラスには多くの若いライダーが足を踏み入れ、平均年齢は2021年シーズン開始時で26歳8ヵ月となっていた。

 彼ら若手世代はMotoGPで力を発揮しており、30代のライダーが勝利を収めたのは昨年のオーストリアGPが最後(ドヴィツィオーゾ)で、既に19レースも前の出来事となってしまっている。

 まさに『30歳の壁』とも言える状況になっている現在のMotoGP。こうした状況は10年ぶりのことで、2011年〜2012年以来となっている。

 当時は27歳以下のケーシー・ストーナー、ホルヘ・ロレンソ、ダニ・ペドロサ、ベン・スピーズの4人が勝利を分け合っており、30代の勝利は2010年にバレンティーノ・ロッシがマークしたものが最後になっていた。その後も20代のライダーによる勝利は続き、44連勝という記録を2013年に終わらせたのもそのロッシだった。

 翻って2021年シーズンに蘇った20代のライダーによる連勝シーンは、しばらく続きそうだ。かつて20代の連勝を止めてきたロッシは苦しいシーズンを送っているうえ、優勝経験のあるペトルッチはKTMで大苦戦している。アプリリアはまだ勝利を争える状態ではなく、ポル・エスパルガロもホンダのマシンに手を焼いている。

 唯一勝利を狙えそうなのが2021年に2位を4回獲得しているザルコで、20代による連勝を止められるかは、彼の双肩にかかっていると言えそうだ。

 

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