いよいよマルケス復帰、周囲の期待高まるも「表彰台はまずムリ。今年復帰できるとは思っていなかった」
MotoGP第15戦アラゴンGPで、マルク・マルケスがレースに復帰する。彼は今年5月末に手術を受ける前、今年中に戻ってこられるとは思っていなかったという。
レプソル・ホンダのマルク・マルケスは、MotoGP第15戦アラゴンGPでレースへ復帰する。約4ヵ月ぶりのレースだが、彼は手術を受ける前、2022年中に戻ってこられるとは考えていなかったという。
マルケスは今年5月、2020年にクラッシュで骨折した右腕上腕骨の4度目の手術を受けることを決断。腕の骨の角度がずれていたため、骨を正しい角度でつなぎ合わせる手術を受けた。
術後、徐々にリハビリなど回復のステップを進めて来たマルケスは、9月初旬のミサノテストでMotoGPマシンのライディングに復帰。そして、アラゴンGPでのレース復帰を決断するに至った。
マルケスは、自分でも手術前にはこうまで早く復帰できるとは予想していなかったと認めている。
「戻ってこられて本当に嬉しいよ」と、マルケスは語った。
「いや、本当にね。例えばムジェロ戦の頃(手術前の5月末)には、アラゴンで復帰できるだとか、今年レースができるだとかは想像していなかった」
「回復は術後から良い形で進んでくれたし、一歩一歩良くなっていったんだ」
「もちろん、僕の目標を達成するためには、まだ多くの努力が必要だ」
「でもミサノテストを終えた後は、とてもポジティブだったんだ」
「テストを終えても、フィジカルの状態は良いモノだった。テスト明けには腕の回復状態を分析し、アラゴンで復帰できる可能性があるかもしれないと分かったんだ」
Marc Marquez, Repsol Honda Team
Photo by: MotoGP
久しぶりのレースとなるマルケスに対して、ライバルからは今週末から早くも先頭集団で走ってくることになるだろうという声も聞かれている。
しかしマルケスはこれを一蹴。表彰台に立てる可能性はほぼ無く、レースウィーク中に体調が芳しくない場合は、途中リタイアも有り得ると主張している。
「いや、表彰台の可能性は1%だよ」と、マルケスは言う。
「本当に、本当にその可能性は低い。ベストなフィジカルコンディションからは程遠いというのが理由のひとつだ。特に腕の筋肉の状態だね」
「骨はくっついている。それが一番重要なことだ。でも筋肉の状態は、まだ僕の望んでいる状態からは程遠い」
「今の目標は、今週末全体を完走することだ。日本、タイと週末の間にリタイアせざるを得ない可能性もある。分からないんだ」
マルケスのクルーチーフを長年務めているサンティ・エルナンデスは、怪我があろうとも、マルケスのアプローチは何も変わっておらず、ピットを訪れていたサンマリノGPでも、マシン改善の方法について考えていたと話している。
「彼のアプローチは、同じだと感じられた」
エルナンデスはそう語った。
「彼は変わっていない。唯一の違いといえば、バイクから離れていた時間だ」
「しかしメンタルとしては変わっていない。ミサノで現場に来て見学していた時ですら、彼はバイクをどう改善するかについて考えていた」
「ライディングをせずとも、アプローチは同じなんだ。ミサノテストでのフィードバックも非常に優れたものだった」
「バイクの走らせ方を忘れたりはしていないし、エンジニアへの伝え方も忘れてはいなかった。私としては、これは重要なことだ」
「8度の世界チャンピオンなんだ。彼は何も忘れてはいないよ」
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