マルク・マルケス、右腕骨折で“3度目”の手術を受ける。回復には約半年必要か
ホンダは2020年シーズンを右腕の怪我で欠場したマルク・マルケスが、3度目の手術を受けたことを発表。回復には6ヵ月間を要するとみられており、2021年シーズンの序盤戦は欠場が濃厚となった。
Marc Marquez, Repsol Honda
Repsol Media
レプソル・ホンダは12月3日、2020年のMotoGP第2戦スペインGPで転倒し右腕骨折の怪我を負ったマルク・マルケスについて、続報を発表。マルケスは3度目の手術を受けたことが明かされた。
マルク・マルケスは第2戦スペインGPの決勝レース中、後方から追い上げている際に大クラッシュ。彼はこのクラッシュで右腕上腕骨を骨折してしまった。
彼は手術を受けると、第3戦アンダルシアGPでの復帰を目指し、コース入り。しかし身体の状態は厳しく、決勝レースを走ることはできなかった。
更に彼には不運が続き、骨折した部位に埋め込まれていたチタンプレートが破損。それによって2度目の手術が必要となった。
以後マルク・マルケスは回復に努めてレースを欠場。シーズン終盤には復帰すると考えられていたが、彼の回復速度は芳しく無く、結局シーズン全体を欠場することになってしまった。
11月の段階で、スペインメディアはマルク・マルケスの患部は偽関節症(患部の骨が癒合せず、関節のように動いてしまう状態のこと)を併発しており、予想以上に治癒に時間がかかっていることから、3度目の手術の必要に迫られていると報道し、実際に施術を確認したとの報道もされていた。
motorsport.comもマルク・マルケスが12月3日に3度目の手術を受けたことを確認。そして間もなくホンダ側も公式に声明を出し、マルク・マルケスは3度目の手術を受け、問題なく終了したと明かした。
彼の受けた手術は腸骨(骨盤の横の骨)から骨を採取し、患部に移植しそれにより骨の再生を促すというものだ。
こうした術式の回復には6ヵ月間を要すると見られており、論理的に考えると彼は3月末にカタールで開幕を迎える予定の2021年シーズン序盤戦を欠場することになる可能性が濃厚だ。ただ、ホンダ側は回復期間に関してコメントはしていない。
ホンダによる声明は以下の通りだ。
「(骨折した)右腕上腕骨に体外衝撃波治療を行なっても改善しておらず、結果として彼は新たに右腕の手術を受けた」
「本日(3日)ライダーはマドリードのルーベル国際病院で、右腕の偽関節症に対する手術を受けた」
「手術は以前のプレートを除去し、腸骨からの自家骨移植を受け、患部へ新たなプレートを挿入した。手術は8時間を要し、無事終了した」
仮にマルク・マルケスが2021年シーズン序盤を欠場するとなった場合、来季は休養でフリーの状態であるアンドレア・ドヴィツィオーゾが、ホンダから復帰する可能性が開かれるとも考えられている。
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