MotoGP ブラジルGP

”新規レース大好物”のマルク・マルケス、MotoGPブラジルGPも注目の存在に

マルク・マルケスは、MotoGPに新たに導入されるサーキットで常に好成績を収めてきた。22年ぶりのブラジルGPでも、トロフィーにロックオンしている。

Rubén Carballo Rosa

編集: 2026/03/20 3:13

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Marc Marquez, Ducati Team

 MotoGPは今週末、カレンダーに新たに加わったサーキットを訪れる。舞台となるのはブラジルのゴイアニアにあるアウトドローモ・インテルナシオナル・アイルトン・セナである。

 このサーキットはかつて選手権のカレンダーに含まれていたが、それは1980年代後半の話。現在のグリッドにいるライダー誰ひとりとして、最高峰クラスのマシンでここを走った経験はない。

 1987年から1989年までゴイアニアで開催されていたブラジルGPは、1992年にインテルラゴスへと舞台を移し、1995年から2004年までジャカレパグアで開催されていた。つまりブラジルGP自体も、22年ぶりの開催となっているのだ。

 ブラジルのファンの視線は、ドゥカティのマルク・マルケスに多く注がれるだろう。彼はMotoGP最大のスターであり、地元ブラジルのディオゴ・モレイラ(LCRホンダ)とともに注目を集める存在だ。

 開幕戦タイGPの内容も、マルケスに注目する理由のひとつだ。肩の負傷の問題によって制限があったマルケスは、タイヤトラブルにより決勝レースをリタイアしている。

 このレースではドゥカティ勢が表彰台に上がれず、連続表彰台記録が実に4年半ぶりに途絶えることになった。代わって躍進したアプリリア勢が勢いを維持するのか、それとも王者ドゥカティが復活するのかがブラジルGPで試されることになる。

 ただし、ブラジルGPが新天地だという点は考慮すべきポイントだ。事前データが存在しないことで勢力図が大きく変動する可能性があるが、マルク・マルケスはまさにそういったレースのスペシャリストなのだ。それが今週末、彼が優勝候補筆頭となり得る理由だ。

 マルク・マルケスはMotoGPグリッドで最もベテランのライダーである。2013年に参戦し、その年にいきなりチャンピオンとなり、現在までに通算7度の最高峰クラスタイトルを獲得している。その間、カレンダーは18戦から現在の22戦まで拡大し、新しいサーキットも数多く加わったが、彼はそうしたコースで特に強さを発揮してきた。

Marc Marquez, Ducati Team

Marc Marquez, Ducati Team

写真: Ducati Corse

 過去のデータが存在しない状況や、他カテゴリーであまり使われずグリップが低いサーキットでは、特に強みを見せる。新設サーキットを”ホームコース”のように支配した代表例が、サーキット・オブ・ジ・アメリカズが舞台のアメリカズGPだ。

 マルケスはアメリカズGPで、2013年の初開催から2018年まで連勝を続けた。2019年はアレックス・リンスが制し、初めてマルケス以外の勝者が生まれたが、マルケスは2021年、2025年にも勝利している。

 また、今季開幕戦が行なわれたタイも、かつてはマルケスの強さが際立ったサーキットのひとつである。2018年の初開催から2連勝し、2019年には最高峰クラス6度目のタイトルを決めた。その後はホンダの苦戦が重なり成績を落としたものの、ドゥカティ陣営に移った2025年には再び勝利している。

 アルゼンチンのテルマス・デ・リオ・オンドも同様だ。2014年の初開催で勝利(当時は開幕から10連勝の最中だった)すると、2016年にも優勝し、2019年には圧勝。2025年には再び勝利している。

 さらに直近の例として、2025年にハンガリーGPの舞台として初登場したバラトン・パークでも圧倒的な強さを見せた。ポールポジションを獲得し、スプリントと決勝の両方で大差をつけて優勝した。

 もっとも、マルケスがすべての新サーキットで成功しているわけではない。苦戦してきたコースもいくつかある。

 そのひとつがレッドブルリンク(オーストリアGP)で、2016年の初開催以降しばらく勝てず、優勝は2025年が初だった。また、アルガルヴェ・サーキット(ポルトガルGP)では最高成績は6位(2022年)で、優勝経験はない。

 インドネシアのマンダリカでは勝利がないどころか、2022年と2025年に負傷を経験しており、2023年は転倒、2024年はエンジントラブルでリタイア。特に相性が悪いサーキットとなっている。

 今週末、マルケスは新たなサーキットを得意なコースのグループに加えることが目標となる。ただし、このコースは右コーナーが多く、左コーナーを得意とする彼のスタイルには完全には合致しないと見られている。特にターン11からターン4まで右コーナーが続く区間をどう攻略するかが鍵となりそうだ。

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