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マルケス、タイGPで「救いの雨」に感謝。復帰即3連戦を無事こなすも、ドライ連続は厳しい?

レプソル・ホンダのマルク・マルケスはMotoGPタイGP決勝がウエットレースになったことは、まだ筋力が完璧ではない自分にとっては救いになったと話している。

Marc Marquez, Repsol Honda Team

Marc Marquez, Repsol Honda Team

Gold and Goose / Motorsport Images

 MotoGP第17戦タイGPは決勝レースがウエットコンディションで行なわれたが、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ)にとっては”救いの雨”となっていたようだ。

 マルケスは9月の3連戦初戦となる第15戦アラゴンGPで、骨折した右腕に関連する4度目の手術から復帰。日本GPでの4位を経て、タイGPに挑んだ。

 そのタイGPは初日、2日目とドライコンディションで行なわれたが、FP1トップタイムを記録すると、予選では8番手を確保。決勝はこのレースウィークで初のウエットコンディションとなったが、ここでもマルケスは力強いレース運びを見せ、勝者からわずか2.9秒差の5位フィニッシュを果たした。

 レース後、マルケスは決勝がウエットコンディションで行なわれたことは自分にとってはプラスだったと認めている。というのも、朝のウォームアップの段階で既に右腕に疲労が溜まっていたからだ。

 4度目の手術からのカムバックを果たし、そこからの3連戦の評価について聞かれたマルケスは、次のように答えた。

「もちろん、とてもハッピーだ」

「正直に話しておくと、(タイでは)レインコンディションが僕の生命を救ってくれた。今回はFP1からドライコンディションでフルにアタックした初めてのレースウィークだったんだけど、映像でも分かるように、アグレッシブにバイクを乗り回して、クラッシュしそうなところでセーブなんかもしていた」

「でも日曜日には、腕が凄くガチガチになってしまっていた。ウォームアップでは怖さも感じていたんだ。ただクリニカ・モバイルでほぐしてもらったこともあって、良い形でレースを迎えられた」

「フィジカルコンディションには何も制限は無かった。でもリハビリの通常のステップを踏んでいる最中だということは忘れてはならない。特にこうして復帰して3週連続でレースがあるときにはね」

Marc Marquez, Repsol Honda Team

Marc Marquez, Repsol Honda Team

Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images

 なおマルケスはレース終盤、フランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)と3位を争うところまで迫っていた。ただ最終的にはバトルに加わってきたヨハン・ザルコ(プラマック)に敗れ、5位でのフィニッシュとなった。

 マルケスはバニャイヤに対してはオーバーテイクを狙ってバイクをねじ込める場所が見つけられなかったと話している。これはドゥカティ勢の後ろで走っている際に発生する典型的な問題だとも彼は言う。

「もてぎと少し似ているけど堅実なレースをしたと思う。落ち着いて、ステップバイステップで自分のリズムを見つけて、タイヤも良い形で準備していけた」

「最初の5周程はもう少しリスクをとることもできただろう。でも、『OK、今はこういうレースをする時だ』と考えていたんだ」

「だんだん速さを増していったんだけど、問題はドゥカティ勢の後ろにいるときなんだ。オーバーテイクをしようにも、(ドゥカティ勢よりも)相当に速くないといけないんだ。彼らのブレーキングは凄く深くて、その後の加速も特に素晴らしいからね」

「ペッコ(バニャイヤの愛称)を捕まえたときも、彼を追い抜ける場所を見つけられなかった。彼よりは少し速かったんだけど、追い抜くのには十分じゃなかったんだ」

「そしてザルコにオーバーテイクされたとき、その次のコーナーに向けて彼とは並んで走っていたんだ。そうした状況で優れた速さを発揮できていたら、もっと簡単だっただろう。その点を除けば、今週末についてはかなり満足しているよ」

 
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