“ロッシの弟”にもうプレッシャーは無し……ルカ・マリーニ「時代も違うし、比較は不可能だからね」
MotoGPライダーのルカ・マリーニは、レジェンドライダーであるバレンティーノ・ロッシを兄に持つが、そのことであまり多くのプレッシャーは感じていないという。
現在MotoGPに参戦しているルカ・マリーニは、異父兄であるバレンティーノ・ロッシの存在がプレッシャーになっていることはないと語る。
マリーニはMotoGPクラスへの挑戦を2021年にスタート。2022年シーズンは、最高峰クラスへ参戦を開始した兄のVR46チームから参戦し、最新型のドゥカティ・デスモセディチGPを使用して争ってきた。
近年はMotoGPで兄弟ライダーという存在は珍しくない。マルケス兄弟を筆頭に、エスパルガロ兄弟、ビンダー兄弟と2022年は3組の兄弟が最高峰クラスに参戦していた。
しかし、それは同時に”そのファミリーネームによって”MotoGPに参戦しているのだというコメントがされることにもつながってしまっている。特にアレックス・マルケスに対してはそのような言及が目立っていた。
その点でマリーニには別格のプレッシャーが存在するようにも見える。なぜなら彼と姓こそ違うものの、彼の兄は9度の世界王者バレンティーノ・ロッシだからだ。
しかしマリーニは、ロッシとの血縁が議論されることは問題とも考えていないようで、兄との比較は馬鹿げていると語った。なお今シーズンリザルトの面で、マリーニは表彰台を獲得しなかったドゥカティ勢のうちのひとりとなっている。ただ、表彰台こそないもののコンスタントに入賞を重ね、120ポイントを獲得してランキング12位と2年目のシーズンに成長を見せている。
「いや、本当にあまり大きな変化があるわけではないんだ」
”兄”のMotoGPチームで走ることでプレッシャーを更に感じるのではないかと聞かれたマリーニは、そう答えた。
「比較することなんて不可能だから、比べたこともないよ」
「バレがそのキャリアで行なってきたコトは、信じられないほどのものだし、誰も同じようなことはできないだろう。時代も違うしね」
「今は(MotoGP全体の)レベルがとても高いから、10連勝なんてことは不可能なんだ」
「MotoGPライダーの24人は素晴らしいし、バイクもそうだ。どのライダーも勝てる力があって、信じられないほどのレベルにあるんだ」
「だから比較することは不可能だし、だからこそ僕も、それ以上のプレッシャーは感じていないんだ」
「ライダーは誰であれ、勝つためのプレッシャーを感じているんだ」
なおマリーニは2023年も引き続きVR46からMotoGPに参戦。バイクは2022年型で据え置きとなるが、高い競争力を備えているマシンなのは間違いないため、来年のさらなる活躍が期待されている。
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