マルケス「ホンダ勢は予選Q1突破も難しいだろう」現状はライバルのスリップストリーム狙い必要不可欠と明かす
レプソル・ホンダのマルク・マルケスはMotoGP開幕戦ポルトガルGPで、予選をQ1から戦うことになったが「Q2進出は難しい」と現状の厳しさを語っている。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGP2023年シーズン開幕戦ポルトガルGPで、レプソル・ホンダのマルク・マルケスは初日総合タイムでトップ10入りを逃し、予選はQ1スタートになったが、彼はQ2へ進むことは厳しいだろうと考えている。
今シーズン、MotoGPはスプリントレースを新規導入した関係で、一部ルールに変更が発生。予選Q1とQ2の組分けは、初日に行なわれる2回のプラクティスの総合タイムで決められることになった。
マルケスはFP2で一時はトップ3のタイムを記録するシーンもあったが、ライバル達が本格的なアタックを始めるとトップ10圏外に弾き出されてしまい、結局総合14番手タイムで初日を終えることに。つまりマルケスは予選をQ1から戦う必要があるということだ。
6度王者のマルケスがQ1から予選を開始する事態となってしまったが、彼は驚くことではないと考えている。
「普通の1日だった」と、マルケスは初日走行終了後に語った。
「Q2組に入れなかったのは、驚くようなことじゃない。皆が限界の走りをしていて、それが事態を難しくしている」
マルケスの記録した1分38秒419というタイムは、最速となったジャック・ミラー(KTM)から0.7秒以上の差と、かなりのギャップをつけられてしまっている。
彼は現時点でホンダのマシンでタイムを縮めるには、他のライバルの後追いが必要になってしまっていると語った。
「バイクはバレンシアと同じモノで、だから僕たちは同じポイントで負けているんだ」
「この状況ではブレーキングでリスクを冒さざるをえないし、ホンダ勢はライバルの後ろをついていく必要があるんだ」
FP2終盤にはファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)の後ろを走っている際に転倒してしまった場面もあったが、マルケスはクアルタラロの後ろでスリップストリームを失わないためにはついて行くしか無かったと語っている
「今日のクラッシュは、もう予想できていた。でも、アレがファビオのスリップストリームを失わないための、唯一の方法だったんだ」
そしてマルケスは2日目の予選に向けては「ホンダ勢は全員Q2に進むのが難しいだろう」と認めており、さらに「2日目に問題を修正できると言おうものなら、間違った期待を生み出すことになる」と短期的な改善は難しいという見方を示している。
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