苦戦するヤマハへの残留決めたクアルタラロ、24歳という若さも一因に? 31歳で移籍のマルケスが指摘「彼にはまだ時間が残されている」
マルク・マルケスは、ファビオ・クアルタラロは苦戦しているヤマハと契約延長に至ったのは、彼の年齢が決め手になったのではと考えている。
MotoGPアメリカズGPを前に、ファビオ・クアルタラロがヤマハと2026年まで契約を延長することが発表された。苦戦するクアルタラロが契約延長を決断するに至った理由について、グレシーニのマルク・マルケスが考察した。
クアルタラロ自身は今回の契約延長について、ヤマハが技術部門の刷新を始めていることを理由に挙げていた。特にドゥカティでジジ・ダッリーニャの右腕としてテクニカルディレクターを務めていたマッシモ・バルトローニの加入は、その点で最も重要だったと言える。
クアルタラロが残留を正式発表する前、彼がライダーとして直面しているものはマルク・マルケスに似ていると見る向きもあった。マルケスはホンダの苦戦に自身の怪我も重なって苦しいシーズンを送っていたが、最終的に11年過ごしたホンダを離れて今季からドゥカティ陣営のグレシーニに移籍しMotoGPに参戦している。
同じくヤマハの苦戦もあって成績が降下しているクアルタラロは、最終的にはマルケスと正反対の決断を下したことになる。これについて31歳のマルケスは、クアルタラロの24歳という年齢が、ヤマハで戦い続けるという決断に至った一因ではないかと語った。
「クアルタラロがヤマハに残ったことは驚きではない」
「まず第一に、ヤマハはヤマハだし、ホンダはホンダだ。そして多くの人が僕の状況と比較していたけど、ファビオにはまだたくさんの時間が残されている」
またマルケスがふたりの状況の違いとして指摘するのは、クアルタラロにはマルケスが2020年のヘレスで負ったようなトラウマ級の負傷がないということだ。マルケスはヘレスで右腕を骨折して以降、何度も手術を繰り返し、その度にレースを欠場している。
「彼は僕のように、自分自身を疑ってしまうような深刻な怪我に悩まされる時期を経験していない」とマルケスは言う。
ヤマハに残ることを決めたクアルタラロだが、ここまで3戦を終えて最高位は7位、先日のアメリカズGPでは12位と、復活にはまだまだ時間がかかりそうな予感だ。なお昨年は3位表彰台3回がベストリザルトで、ランキングは10位だった。
マルケスはMotoGPのような競争の激しい選手権では努力が必ずしも報われるわけではないとして、次のように語った。
「多くのものを与えられ、多くを約束されたプロジェクトに身を置いている時、必ずうまくいくという自信や、忍耐を持ち合わせると言うのはごく普通のことだ」
「自信はないといけないし、それに加えてエンジニアたちが懸命に働いている中で運も必要だ。その運というのは、(技術者たちが)バイクを競争力のあるものに変えるカギを見つけることにある」
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