マルク・マルケス「怪我からの回復が“遅すぎる”」右回りのミサノではトップ5が目標に
レプソル・ホンダのマルク・マルケスは、今季ここまで2勝を挙げているものの、昨年の骨折した右腕の回復具合については「遅すぎる」と考えているようだ。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
レプソル・ホンダのマルク・マルケスは、2020年7月に喫したクラッシュで、右腕上腕骨を骨折。3回の手術が必要となり、復帰は2021年4月までずれ込んだ。前戦アメリカズGPでは優勝を挙げるなど強さも見せている一方、彼は影響残る右肩の回復が遅すぎると考えているようだ。
マルケスは最近のレースではコンスタントにトップ5を争えるようになってきているが、これは彼も“予想”していたことで、彼自身が望むだけのレベルからはまだ程遠いと認めている。
「ああ、まだ回復している途中なんだけど、遅すぎる」
身体の回復具合は以前の自分に近づいているかと訊かれたマルケスは、そう答えた。
「(回復は)凄く遅くて、完全に体調を戻すのは難しい。こうした状況でも納得できる形では乗れてはいて、3回表彰台フィニッシュはできてはいるんだけどね」
「でもまだ僕の望むパフォーマンスにはなっていない。だからまだプッシュし続けていく必要があるし、残る3レースもプッシュし続ける」
「でもシーズン後半戦で僕が予想していたのは、“トップ5のポジションに近づき、先頭を行くライダーたちに接近すること”だった」
「だから現時点ではその目標を、毎週末達成できているんだ」
マルケスは第14戦サンマリノGPのためミサノ・サーキットを訪れた際、右回りのコースで難しい週末になるだろうと予測していた。ただ結果的には4位と健闘を示している。
そしてMotoGPは再びミサノに戻り、今週末には同地で第16戦エミリア・ロマーニャGPを開催する。同サーキットに戻ってきたマルケスは、今回も5位以内に入ることを目指している。ただ今回のミサノや次戦アルガルヴェといった時計回りのコースでも、より良い結果を出したいと語っている。
「もちろん、オースティンは特別なサーキットだったと分かっているし、右コーナーと左コーナーでは大きな違いが依然として感じられている。ここミサノにはより“テスト”のようなフィーリングで臨んでいる」
「でもとにかく(前回の)ミサノは、レース前に予想していたよりは良かった」
「最終的に4位でフィニッシュすることができたけど、これは土曜の時点では予想していなかった結果だ」
「でも今週末は、また様子を見よう。小さくても一歩を踏み出したいと思う」
「トップ5に入ることができれば、良い結果だろう。でもここミサノや、ポルティマオのような右回りのコースでも、もう少し速く走りたいと思っているのも事実だ」
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