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骨折マルケス、プレート破損は「家で窓を開けたとき」とチームマネージャーが明かす

レプソル・ホンダのマルク・マルケスは骨折した右腕に埋め込んだチタンプレートの破損によってチェコGPを欠場することになったが、異変が発生したのは自宅の窓を開けようとしたときだったという。

Marc Marquez, Repsol Honda Team

Marc Marquez, Repsol Honda Team

Gold and Goose / Motorsport Images

 8月7日からMotoGP第4戦チェコGPが開幕するが、レプソル・ホンダのマルク・マルケスはこれを欠場する。

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 マルケスは第2戦スペインGPの決勝レースでクラッシュすると、右上腕骨の骨折を負い、手術を受けていた。そして第3戦アンダルシアGPを最終的に欠場することになったが、当初はチェコGPからの復帰が予想されていた。

 しかし今月3日、マルケスは手術で腕に埋め込んだチタン製プレートが破損したことで、2度目の手術を行なったことが判明。週末のチェコGP欠場が決まってしまった。

 レプソル・ホンダのチームマネージャーを務めるアルベルト・プーチは、マルケスが自宅の窓を開けた際に異変を感じたと、背景を明かした。

「知っての通り、月曜にマルクはヘレスでの転倒によって負傷した腕に、2度目の手術を受けた」と、プーチは言う。

「今回は家庭内でのアクシデントだった。彼は窓を開けようとし、そして突如かなりの痛みを感じて、プレートが壊れていることがわかったんだ」

「これは彼が腕にかけた全ての負荷の後に引き起こされたものだが、ご存知のように我々は“できる”という確信を持ってヘレスへ向かっていた」

「医師は彼に出走許可を出していたし、彼らも我々にプレートが壊れる可能性は一度も知らせてはいなかった」

「仮にその情報があったなら、おそらく我々はヘレスへは行かなかった。ホンダも彼にバイクに乗るチャンスは与えなかっただろう」

「今回の良かった点は、これがブルノやオーストリアでマシンに乗っているときではなく、彼の家で起きたというところだ。仮にサーキットで起きていたなら、またクラッシュを引き起こしていたかもしれない」

「今後、我々は彼の骨折の状態のチェックを続けなければならない。そして何時レースへ復帰できるかについてだが、それを知るのは時間だけだ」

 またプーチはマルケスがアンダルシアGPへ出場するために、あまりに多くのリスクを背負いすぎていたというコメントに反論した。

「レースは危険なスポーツだが、今回のことはヘレスで起きたのではない。自宅で起きたことだ」

「そう考えれば、(マルケスが負いすぎていたかは)ノーだと言える。ただ手術を行ない、負傷した部分に負荷をかければ、何もしないよりも影響が大きいのは確かだ」

「だがスポーツ選手はパフォーマンスによって対価を受け取っている。だから彼はそうしようとした」

 MotoGPクラスのランキングで、マルケスは2戦をノーポイントで終えたことで、ポイントリーダーのファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)から50ポイント離されてしまった。

 そしてチェコGPも欠場する以上、タイトル争いは非常に厳しい状況であると言える。プーチはタイトル防衛がかなり厳しくなったことは認めているが、完全に終わった訳ではないと語った。

「ありえないなんてことはありえない。終わったわけではない。ただより困難な状況ではある」

「しかし今、他のライダーには扉が開かれている。おそらくこれまでチャンスを持っていなかったライダーも、今はいくらかチャンスがある」

「数字をチェックしてみれば、(タイトルは)かなり難しい。だが勝つときもあれば負けるときもあるんだ」

「マルケスは、普段なら彼が勝つ。ただ今ではかなり難しくなってしまっているんだ」

 

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