マルケス、オリベイラへの追突で次戦ペナルティも「裁定には完全に同意。重要なのはミゲルの無事」｜MotoGPポルトガルGP

　レプソル・ホンダのマルク・マルケスは、MotoGP開幕戦ポルトガルGPでのミゲル・オリベイラ（RNF）との接触によって、1週間後に行なわれる次戦アルゼンチンGPで2回のロングラップペナルティが科されたが、裁定については「完全に同意している」と受け入れている。

　マルケスはポルトガルGP決勝をポールポジションから迎えたが、ライバルに先行を許す中、3周目のターン3への進入でフロントタイヤをロックアップ。ホルヘ・マルティン（プラマック）に接触すると、その前を走るオリベイラの右側面に追突。マルティンはコースアウトで済んだものの、マルケスとオリベイラはリタイアとなった。

　オリベイラは右足の打撲を負い、マルケスは右手親指の骨折の疑いがある。マルケスはインシデントの全面的な責任を負うこととなったが、彼もその非を認めている。

「正直なところ、アルゼンチンのことはあまり心配していないんだ。今はミゲルが無事であることが最重要で、僕にとってはそれが一番大切なことだ。僕は序盤のターン3で大きなミスをしてしまったからね」とマルケスは言う。

「それが全てを招いた。コーナー序盤でブレーキをかけたらフロントタイヤが大きくロックしてしまった。その大きなロックが、僕がブレーキを離す状況を作り出したんだ」

「左側を走るつもりだったけど、マシンは傾いたままだったから、右側を走るしかなかったんだ」

「マルティンは避けられたけど、ミゲルは避けられなかった。接触が大きかったから、彼のことがとても心配だった」

「でも、彼にも彼のチームにも、ポルトガルのファンにも申し訳ないと言いたい。この件でアルゼンチンでは2回のロングラップペナルティが科せられたけど、僕は完全に同意している」

「それとは別に、手と膝に少し怪我をしてしまった。チェックが必要だが、今一番重要なのは僕の状況じゃない」

Miguel Oliveira, RNF MotoGP Racing

Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images

　なおマルケスは、レース後半を見据えてミディアムタイヤをリヤに選択しており、クラッシュした時点では「攻めていなかった」と付け加えている。

　また、多くのライダーがマルケスに対してより厳しいペナルティを科すべきだと考えており、アレイシ・エスパルガロ（アプリリア）は「最低でも1レースの出場停止」に値すると主張している。

　これに対してマルケスは、レギュレーションで定められたペナルティを受け入れたとシンプルに述べながらも、仮に規定されていれば、より厳しいペナルティも受け入れると語っている。

　マルケスは2回のロングラップペナルティについて、次のように語っている。

「木曜日に行なわれたブリーフィングで、ルール上こういうペナルティが科されることになっていた」

「つまり、オーバーテイクを試みて危険な状況を作り出し、他のライダーをクラッシュさせた場合、1回目はダブルロングラップペナルティになる。2回目はピットレーンスタート、3回目はライドスルーだ」

「ブリーフィングで説明されたルールでは、僕はダブルロングラップに当たる。でももしルールがもっと重いモノなら、僕のミスだから受け入れるよ」