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マルケス、複視からの回復状況を報告「どんどん良くなっている。サーキットで確かめたい」

2021年シーズン終盤に目を負傷してしまったマルク・マルケス。彼は今ではモトクロストレーニングを再開させるまでに回復しているが、当初は医師も回復にどの程度かかるか、判断がつかない状態だったという。

Marc Marquez, Repsol Honda Team

写真:: Gold and Goose / Motorsport Images

 2022年のMotoGP開幕まで、残すところおよそ2ヵ月。レプソル・ホンダのマルク・マルケスは、2021年終盤に負った目の負傷から立ち直りつつあるが、当初は先行きが見えない状態だったという。

 2021年、マルケスは右腕骨折の怪我から復帰し、シーズン後半には強さを取り戻しつつあった。しかし10月末、トレーニング中に転倒を喫すると、右目に複視(視界にふたつの像が重複して見える)の症状が発生してしまい、ラスト2レースは欠場。新シーズンに向けたヘレステストにも出ることができなかった。

 彼はMoto2時代の2011年にも転倒で同様に複視の症状に悩まされ、当時は手術を行なって、翌シーズンに復帰を果たしていた。

 1月13日、ホンダはマルケスの状況について続報を公開。視力には明らかな回復が見られ、バイクでのトレーニングを再開させる許可が得られたと明かした。

 その後メディアからの取材に応じたマルケスは、確たる見通しが立たない期間が「厳しい時期」だったと認め、再びバイクに乗れない事態も可能性の上では排除されていなかったと語った。

 motorsport.comから、負傷に関してこの冬の間どの程度心配していたのかと訊かれると、彼は次のように答えた。

「もちろんこうした怪我、視力の回復については、安心はできない」

「クリアな視界があるか、無いかだ。オンかオフかどっちかだ。それで、僕は当然ながら、怪我をした次の日にはバイクに乗りたいと言う奴だ」

「でも特に今回のコトは、2011年にも全く同じ経験があった。予想できないんだ」

「そして医者からは、『1ヵ月、もしくは3ヵ月、または6ヵ月で良くなるだろう』と言われた。つまり、医者でさえも分かっていなかったんだ」

「だから難しい状況にあったけど、段階的に良くなってきたんだ。ただ、こうした怪我を負っているときには、何でも起こりうる」

「手術も可能性の中にあり、時間がかかることや、バイクに乗らない可能性も存在していたということだ」

「先々のことが明らかじゃないから、難しいし、厳しい時期だったよ」

「でも先月からどんどん良くなり始めて、1週間前に気分も良くなりだしてマウンテンバイクでサイクリングを始めたんだ。良い気分だったよ」

「だんだん良くなってきたんだ。今週、医者に診察してもらうと、状態を見てバイクに乗る許可を出してくれたんだ」

 なおマルケスは、2月5日から始まるプレシーズンテストへ参加するかどうか、まだ分かっていない。

「もっと多くの日取りをバイクを試すのに使いたい。GPサーキットでも走ってみたいと思う。というのも、プレシーズンテストを始めるときには、準備が100%だと確信し、普段どおりのシーズンを送れるようにしたいからだ」

 また目に関しては再び手術が必要となる可能性は低いと言うが、適切なレースサーキットでバイクに乗り、目の反応を見てみないことには、しっかりとした話はできないと語った。

「僕がバイクに乗れるようなら、手術が必要ないのは分かるだろう」

「バイクに乗れるとなれば、それは完璧な視界を手にしているということだ。でも今のところは、医者のアドバイスに従っている」

「医者の話では、GPサーキットをひとりで高速で、1日中たくさん走ったときの状態を見たいということだった。そこでなにか問題が出るかどうかをね」

「だから僕も(目の状態を)評価したいし、主治医もマレーシアでのテストに参加を許可する前に、こうした事柄を評価することを望んでいるんだ」

「こういった理由から、僕は怪我をした当初から保守的なやり方をとってきた」

「一歩一歩、時間がいろいろなことを解決してくれる。もし時間が解決してくれないようなら、手術が必要になる。でも適切な方向に進んでくれているようだし、順調だよ」

「手術も必要無さそうだし、目にさらにメスを入れる必要が無いことを願っている」

 
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