マルク・マルケス、復帰初日に驚きの6番手。「予想より良い。腕がどう反応するかが鍵」
第3戦ポルトガルGPでMotoGP復帰を果たしたマルク・マルケスは、初日から速さを発揮していた。マルケス本人としても「予想より良かった」と認めており、今後は週末を通じて腕がどんな反応を見せてくるがが問題だと語った。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
2020年7月にクラッシュで骨折を負い、MotoGPの欠場が続いていたレプソル・ホンダのマルク・マルケスが、今季第3戦ポルトガルGPでついに復帰を果たした。初日から速さを示してきたマルケスだったが、「予想より良かった」と認めており、今後は週末を通じて腕がどんな反応を見せてくるがが問題だと語っている。
マルケスの復帰はFP1から大注目となっていた。彼はそのFP1で序盤こそ大人しい走りだったが、徐々にペースを上げていくと終盤のアタックでは3番手タイムをマーク。更に続くFP2でもトップから0.473秒差、ホンダ勢トップとなる6番手タイムを記録し、予選Q2への直接進出圏内に食い込んでみせた。
復帰初日でこうした速さを示してきたマルケスだが、彼はFP2で腕に疲労を感じていたと認める。復帰こそ叶ったものの、彼の体調には今後も注視する必要があるだろう。
マルケスは初日を振り返り、2日目以降に肉体面がどう反応してくるかを見ていくことになると指摘している。
「素晴らしい1日だったし、凄く良いフィーリングだった。正直に言って最初に(コースへ)出ていって、トラックはそんなにいい状態じゃなかったけどバイクにはすぐに良い感触を抱いたんだ」
「今朝で言えばフィーリングは午後よりも午前中のほうが良く感じられた。午前の方が体がフレッシュだったからね。(朝は)腕も疲れていなくて、パワーがあった」
「午後になると少し腕を温めるのに少し苦戦して、ちょっと疲れも感じ始めた。そこを除けば今週末に向けて予想していたよりは遥かに良い状況だよ」
「どうしてなのか、何が起こっているかはわからないんだ。僕はただバイクに乗って、自分のやり方で試そうとしているだけだ」
「そこが最重要というわけじゃないけど、ラップタイムはついてきている。いい形で進んでいる。でも僕の主な心配もそこにある。スピードはあるけど、だからこそ週末の間に腕がどう反応してくるか、という点に疑問があるのは事実だ」
マルケスはFP2終盤のソフトタイヤでのアタック時、彼を象徴する様なマシンのセーブをターン7で見せた。
この瞬間について詳しく訊いてみると、マルケスはそれが自分のライディングスタイルだと説明した。
「最終ラップはちょっと凄かったね。それが好きなわけじゃないけど、ナイスなセーブができた」
「でもこれが僕のライディングスタイルなんだ。新品タイヤではユーズドよりも苦戦している。ユーズドだとよりソフトな乗り心地で、ラップタイムは遅くなるけどより快適に感じられるんだ」
「新品タイヤだと全てが硬くなってしまうんだ。特にコーナー……ターン6と7での方向転換でそれが顕著になる。でも今回、ターン7に行くぞと頭が指令を出していても、体は僕が望んだようには従ってくれなかった」
「それでちょっと滑ったのをセーブした。最終ラップだったし諦めたくなくて最後にスライドさせることにしたんだよ。こういったことも周回を重ねれば改善されていくだろう」
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