ドゥカティはチームオーダーを使うべきなのか? 6度王者マルケス「最大勢力の利点を活かすべき」と指摘
マルク・マルケスは2022年のタイトル争いにおいて、ドゥカティは『最大勢力』であるというアドバンテージを活かすべきだと考えている。
MotoGP2022年シーズンのタイトル争いは、終盤3レースとなった今、熾烈さを増している。この状況に対し、6度のMotoGP王者であるマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)はドゥカティが最大勢力であるアドバンテージを活かすべきだと語った。
現在ランキング首位に立っているのは、ヤマハのファビオ・クアルタラロ。しかし第17戦タイGPでノーポイントに終わったことが大きく響き、フランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)に2ポイント差まで詰め寄られてしまった。
その後ろ3番手には20ポイント差でアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)が、4番手には39ポイント差でエネア・バスティアニーニ(グレシーニ)、5番手に40ポイント差のジャック・ミラー(ドゥカティ)が続くという状況になっている。
特に後半戦ではドゥカティ陣営が好調を示している。その状況にドゥカティは、ケーシー・ストーナー以来のタイトル獲得という悲願に向け、使えるものは使うという姿勢を示している。
ヨハン・ザルコ(プラマック)はタイGPで3位のバニャイヤを追い抜かなかったが、彼によるとドゥカティ上層部からは表彰台や優勝争いではないポジションでは、バニャイヤと争わないようにという指示が出ていたという。そしてザルコは、タイGPでは不測の事態を避けるための忖度をした格好だ。
こうしたチームオーダーに類するモノは議論も呼びがちだが、マルケスはグリッドの3分の1となる8台を並べるドゥカティは、”最大勢力”だという事実を活用すべきだという考えを示した。
Marc Marquez, Repsol Honda Team
Photo by: Dorna
「(タイGPで)ザルコが凄く速く追いついてきて、僕を追い抜いた後はペッコ(バニャイヤの愛称)の後ろに留まっていたのは確かだ」
チームオーダーについて見解を求められた際、マルケスはそう答えた。
「(ドゥカティがオーダーを出すのは)普通のことだ。ドゥカティは2007年以来、世界選手権を勝ち獲っていないんだからね。普通のことだよ」
「何度も”ドゥカティカップ”が先頭の方で開催されている。だから彼らはそれを利用しなくちゃいけない」
「ドゥカティはグリッド上でベストなバイクを持っているし、全ライダーが上位を争っている。だから彼らはチャンピオンシップを勝つために、その力を使う必要があるんだ。僕はザルコが言っていることが事実だとすると、ドゥカティはこのアドバンテージを使ってくると思うよ」
4連勝を挙げるなど好調なバニャイヤが今年の”本命”かどうかを尋ねられると、マルケスは「僕はペッコのマシンに賭ける」と答え、更にこう続けた。
「つまり、ドゥカティはドゥカティだということだ。僕ら多くのライダーが分かっているように、ドゥカティは優れている」
「でもファビオはファビオなんだ。彼はとてもうまくライディングしていて、弱点はおそらくレインコンディションにある。でも、どうなるかは興味深いね」
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