今のホンダは表彰台も争えないレベル……マルケス「そう認めるのは簡単なコト」
レプソル・ホンダのマルク・マルケスは2022年型バイクが表彰台を争うレベルにないということを認めるのは「簡単なことだ」と語る。
レプソル・ホンダのマルク・マルケスは、MotoGP第7戦フランスGPの予選で10番手タイムをマーク。6度のMotoGP王者が速さを見せられていない状況だが、マシンが上位争いできるレベルにないと彼は認めている。
フランスGPでマルケスは初日のFP1で12番手、FP2は14番タイム。涼しいコンディションのFP3でこそ4番手を記録していたが、予選になり気温が上昇すると再びリヤグリップのなさに苦しんでしまった。
他のホンダ勢も苦戦している。チームメイトのポル・エスパルガロは11番手、LCRホンダの中上貴晶も12番手とQ2に進んではいるが、上位争いには絡めていない状況なのだ。
マルケスは今シーズンの見通しについて、せいぜいトップ5が限度だろうという厳しい考えを示している。そして”望むようなポジションではない”にもかかわらず、その事実を認めることは「簡単だ」と語った。
「いや、簡単だよ。その事を認めるのは難しくない」
マルケスは自身のポジションが”あるべき場所”にないことを認めるのは難しいかと訊かれた際、そう答えた。
「最初は認めるのは難しかったし、認めたくはなかった。でも結局のところ、それを認識する必要があるんだ。毎回トップを走るライダー達に近づこうとするとクラッシュしたり、ミスを犯したり、もっと苦戦したりしてしまうんだからね。つまり、それらは頑張りすぎた結果だ」
「僕たちは良いレースでなら、5位や6位、7位でフィニッシュできる。スタートとかで、レースが上手く行かなければ10位や9位でのフィニッシュになるけど、それは驚くようなことじゃない」
「僕が望むようなポジションでもない。でも今は取り組みを続けていく時期であり、要求を出していく時期なんだ」
「ホンダ勢全員が理解しようと努力している。でもヨーロッパラウンドが始まって、よりタイトな狭いコースで、僕らは苦戦してしまっている」
なおマルケスは予選に関してはFP3からFP4にかけてフィーリングが悪化してしまい、それを取り戻そうとしていたと話した。
「今朝はスピードを発揮していたのは確かだ」
「ああ。(FP3ではファビオ)クアルタラロを追走していた。でもそれ以前の単独走行でのラップタイムも簡単に出せていて、速さがあると分かっていた」
「でも午後のFP4になるとフィーリングは悪かった。後半は単独走行で、このコンディションでの乗り方を探ろうとしていたんだ。だけど、どこでならもっとプッシュできるかを探していたら、こうしてクラッシュしてしまった」
「クラッシュの後、フィーリングは悪化した。でも予選でコースに出ると、フィーリングはまた良かった。だから最大限の力を尽くした」
「2本目のタイヤには、フィーリングがより良くなるかを試すために、フロントにソフトタイヤを装着した」
「感触は良くなったけど、柔らかすぎた。だから明日に向けては様子を見よう。曇りなら良いペースがあると思うけど、表彰台や勝利を争うペースはないよ」
11番手に終わったポル・エスパルガロは、マルケスが今年、自分と同じリヤグリップの問題を抱えていることが慰めになると語っている。
「まあ難しいね」と、エスパルガロは語り始めた。
「良い点があるとすれば、それは僕がシーズン初めから感じて不満を言っていたことが、今はマルクも同じく感じていることだろう」
「ヘレスでも不満を伝えていた。マルクはそこまでではなかったようだけど、今日の彼はしっかりと不満を感じていたみたいだ。だから少なくとも同じ問題に苦戦し、同じ様に感じているというのは良いことだ」
「こんなに苦しむとは予想していなかった。予選の最後のラップは、ヨハン(ザルコ/プラマック)とコース途中で交錯してしまったから、アタック出来なかったんだ」
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