「皆同じ問題を抱えている」マルケス、“専用バイク”の憶測はもううんざり?
現MotoGPチャンピオンのマルク・マルケスは、ホンダのマシンRC213Vが自身に向けて設計されているという憶測を否定した。
レプソル・ホンダのマルク・マルケスは、2013年のチーム加入以来、既に6度のMotoGPタイトルを獲得するなど、類まれな強さを見せてきた。
2019年もその強さは変わらず、年間12勝と激しい競争のMotoGPの中でも抜きん出た結果を残している。
しかし一方でマルケス以外のホンダ勢は苦戦した。昨年ホンダで勝利を収めたのはマルケスただひとり。表彰台にはマルケスの他にカル・クラッチロー(LCRホンダ)が登ったが、クラッチローは度々マシンへの不満を漏らしてきた。
2019年型のRC213Vはドゥカティに対抗できるだけのエンジンパワーを備えてきたが、その結果マシンのフロント側のフィーリングが悪化。それを乗りこなせたのがマルケスだけという結果になってしまった。
マルケスはホンダと4年間の契約延長に合意するなど、その関係は深い。しかし彼はRC213Vが彼の指示によってのみ作られているという推測を否定している。
「ホンダのマシンが僕のために作られている、というのは真実じゃない」と、マルケスは語る。
「僕がホンダに来て以来、特に過去4年間はカルと僕はまったく同じようなコメントをしてきた。去年ホルヘ(ロレンソ)が加入したけど、とても良く似たコメントをしていたよ」
今年2月には2度のプレシーズンテストが実施されたが、マルケスは昨年12月に受けた右肩の手術の影響が残っている状況だった。そのため2020年型マシンを最も良く評価できたのはクラッチローとなった。
だがクラッチローによると、2020年型のマシンでも前年の問題は解決されておらず、依然としてライディングが難しいものとなっているようだ。
それはマルケスも感じ取っていたようで、2月末に行なわれたカタールテストでは、中上貴晶(LCRホンダ)の2019年型マシンを借り、比較テストを行なうほどだった。
しかしマルケスは、そうした問題を認識してもなお、それらに適応することは可能だという考えを示した。
「僕のフィジカル面が100%の状態なら、そうした問題は避けられるし、解決することが可能だ。でも100%じゃないなら避けられないし、他のホンダ勢と同じレベルになる。ただ、ホンダのライダー全員が同じ問題を抱えているから、同じようなコメントをしているんだ」
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