マルケス「転倒時の事をよく覚えていない……怖かった」復帰2戦目でビッグクラッシュ経験
マルク・マルケスはMotoGP第4戦スペインGP2日目にビッグクラッシュを経験したが、彼はその瞬間に何が起こったのか正確に覚えていないため、恐ろしいものだったと認めた。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
レプソル・ホンダのマルク・マルケスは第3戦ポルトガルGPで9ヵ月ぶりにレースへ復帰を果たしたばかりだが、第4戦スペインGP2日目には大きなクラッシュを喫した。彼は転倒を振り返ると“怖かった”と認めた。
マルケスはスペインGP2日目のFP3でのアタックラップ中に転倒。速度の乗るターン7でスリップダウンを喫すると、彼はグラベルを転がりそのままエアフェンスに衝突した。
クラッシュ後、マルケスはひとまず無事な様子で、右腕も動かす姿も見せた。ただ彼は念の為ヘレス市内の病院に検査へ。その後のFP4と予選には無事参加し、彼は予選14番手から決勝へと挑むことになった。
マルケスはこのクラッシュの瞬間の出来事を思い出すのに苦労していたと明らかにし、病院での検査を行なうことに繋がったと説明している。
「ああ、遅かれ早かれシーズン初のクラッシュは経験するだろうと思っていた」
クラッシュによる右腕の回復の影響について心配していたかどうかを訊かれると、彼はそう答え次のように続けた。
「たぶんサーキットでも最悪のポイントで(クラッシュすることを)選んでしまったんだけど、僕も予想していなかった」
「ただプッシュしているときにはリスクは考えず、ただ単にプッシュするだけだ」
「初日にはコンサバに行っていたけど、今日はアタックをしようとしてたんだ」
「残念だけどアタックしたときに、大きなクラッシュを経験してしまった。特にエアフェンスへの衝突はかなり速度が出ていた」
「でもあそこにエアフェンスがあってくれて感謝しているよ」
「何が起こったのか、正確に覚えていなかったから少し怖かった。ちょっと混乱していたんだ」
病院へ検査へ向かうことになった経緯についてもう少し詳しく聞くと、彼は“自分がどこにいるのか分からなかった”と語っている。
「サーキットのメディカルチェックへ向かって、そこでは全て検査してもらうと問題もなくて、僕もその時は大丈夫だと感じていた」
「大丈夫だったんだけど、モーターホームへ戻って落ち着いて10分くらい経つと、前後不覚になってしまったんだ」
「自分がどこにいるのか分からなくなって、動揺した」
「すぐに医師に連絡してそのことを話したんだけど、『病院で検査しないと』と言われた」
「病院についたときには、また大丈夫だと感じていたんだけど、隅々まで検査して貰った。身体をスキャンして、全てをチェックしてもらった」
「検査を受けたときは首や意識、頭部や背中の検査が多かった」
「(クラッシュの)衝撃は凄く大きかった。ただ腕には特に何も感じていなかったよ」
「はっきりさせておきたいのは、僕はここに居て、バイクに乗ってプッシュしているということだ。医師は衝撃を受けた場合でも、右腕と左腕で骨折する可能性は同じだと言っている」
「骨は完全に治っているんだよ」
なおマルケスはFP3でのクラッシュによって、予選ではホンダにとってファーストチョイスではないソフトタイヤの使用を余儀なくされたと語っている。
彼はその選択が失敗だったと認めるが、転倒後に選ぶ選択としては最も安全なものだったと感じているようだ。
「今回のクラッシュは予選に影響を及ぼしている」
「クラッシュがあったからフロントにソフトを選んだんだ。ソフトタイヤに良いフィーリングがあったからじゃない」
「左コーナーではソフトタイヤのほうがより安全だろうと感じて選んだ。でもパフォーマンスではなくリスクを考えてタイヤを選んだのはミスだった」
「今週末は強さを感じていたし、初日、2日目とバイクの感覚も良い感じになってきていたから、ちょっと残念だ」
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