ホンダより速いマシンは許せない……パワーのホンダが復活、最高速度でトップへ
マルク・マルケスは、ホンダがオフシーズンの間にエンジン開発へ注力してきた理由のひとつが、自分たちよりも速いマシンの存在が許せないからだと話している。
Andrea Dovizioso, Ducati Team leads
Gold and Goose / Motorsport Images
2019年シーズンの開幕戦カタールGPでは、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ)が最高速(352km/h)を記録した。この記録は、2016年にドゥカティのアンドレア・イアンノーネが打ち立てたものを超える速度だ。
さらに、最高速度トップ5のマシンのうち、3台はホンダのマシンであり、ホルヘ・ロレンソ(レプソル・ホンダ)とカル・クラッチロー(LCRホンダ)が名を連ねている。残る2台はジャック・ミラー(プラマック・ドゥカティ)とジョアン・ミル(スズキ)だった。
一方、優勝を飾ったアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)の最高速はトップ10にすら入っておらず、11位に留まる結果となった。
こうした結果は、ホンダがエンジンパワーの向上に力を入れてきた事を意味している。そしてマルケスは、昨年の最高速不足な状態でのバトルよりも、パワーの増加に付随する副作用に対処する方が好ましいと語っている。
「オフシーズンの間、ホンダは最高速以外のことが目に入っていないようだった」
「他メーカーのマシンが自分たちよりも速い時、ホンダはそれを許してはいられないんだ」
「パワフルなエンジンがあるならば、あらゆる問題に対処できるツールがあるということだ」
一方、最高速でホンダの後塵を拝することになったドゥカティだが、スポーティングディレクターのパオロ・シアバッティは、その理由を改定されたレギュレーションにおいて、ウイングレット無しのバージョンを使用することは、もはや許されないからだ、と語っている。
「昨年、ドヴィツィオーゾはカタールGPをウイングなしのカウルで走った。だからより高い最高速を記録していたんだ」
シアバッティはmotorsport.comに対し、そう語っている。
「しかし、新たなレギュレーションのもとでは、我々はウイングレット付きのカウルで承認を受ける必要があり、そして特定のサーキットで取り外すことはできないんだ」
「こうした事実は、我々のマシンの最高速が低下したことを正しく反映している」
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