マルケス、テスト結果はイマイチ? 期待を超えられず「今のバイクじゃタイトルは争えない」
マルク・マルケスは、ホンダがバレンシアのポストシーズンテストに持ち込んだバイクでは、2023年のタイトルを争うことはできないと語った。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
レプソル・ホンダのマルク・マルケスは、バレンシアでのMotoGPポストシーズンテストに持ち込まれたパッケージにもっと期待していたと認め、現状では来季のタイトルを争うことはできないだろうと語った。
最終戦バレンシアGP後の火曜日、11月8日にリカルド・トルモ・サーキットで行なわれたポストシーズンテスト。マルケスはこのテストで、新しいエアロパーツを搭載した2023年向けのプロトタイプマシンをテストした。このバイクはエンジンは2022年型だが、小さな改良を加えたモノだったという。
マルケスは「少しトルクが増した」エンジンの進歩に満足しているとしつつも、他のメーカーに近づくためには「もっと大きなステップ」が必要だと語った。
期待と比べて落胆したかと訊かれたマルケスは、次のように答えた。
「もちろん、もっと期待していたよ。常にもっと、もっとと欲しているモノだからね」
「がっかりしたというわけじゃない。ホンダは懸命に取り組んでいるし、新しいバイクを持ってきてくれた。でもチャンピオンシップを戦うためには、もっと多くのモノが必要なんだ」
「ここで受け取ったバイクでは、チャンピオンシップを戦うことはできないだろう」
マルケスは新しいバイクについて「フロントのフィーリングが少し良くなった」ものの、他のエリアでのパフォーマンス低下を招き、いくらか妥協を迫られたと語った。タイムの面では、バレンシアGPで使ったバイクと同等だったという。
「問題のひとつは正しい方向に向かったけど、予想通り良くなったエリアもあれば、悪くなったエリアもある」
「でも問題の大小はあれど同じキャラクターなんだ。ひとつを改善しても常に同じ特性なんだ。だから彼らは2月に向けて改善するために、理解を深める必要がある」
今回のテストから、レプソル・ホンダにジョアン・ミル、LCRホンダにアレックス・リンスと、つい2日前までスズキのマシンを走らせていたライダーたちが加わった。マルケスは、彼らからバイクの第一印象を聞くことが重要だと語った。
「もちろん、彼らはホンダの一員であり、彼らの第一印象を聞くことは僕にとって重要なことだ」
「バイクに乗ると、問題点に慣れるものだ。ミルやリンスのように才能のあるライダーは、才能があるからこそ問題に適応するようになるんだ」
「彼らは速いだろう。しかし、簡単なバイクかどうかはラップタイムでわかる。簡単なマシンなら、他のマシンと同じラップタイムで走ることができる。もし難しいマシンなら、1日中かけてラップタイムを詰めていくことになる」
レプソル・ホンダのチームマネージャーであるアルベルト・プーチも、火曜日のテストの結果には満足しておらず、チームが期待していたほどにはポジティブな要素はなかったという。
「我々は様々なバイクのコンセプトを試したし、この時点ではもう少し良い結果を期待していたんだ」
「でも、期待したほどではなかったので、このまま仕事を続けていかなければならない。前回のミサノ・テスト以来多くの作業を行なったが、それが結果に出ていないのだから」
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