マルケス、タイトル争うマルティンに気遣い「数ポイントが大事な彼と戦いたくなかった」
レプソル・ホンダのマルク・マルケスはMotoGPカタールGP決勝で、タイトル争い中のホルヘ・マルティンを追い抜くのを躊躇したと語っている。
MotoGP第19戦カタールGPの決勝で11位となったレプソル・ホンダのマルク・マルケスは、レース終盤にホルヘ・マルティン(プラマック)を追い抜くのを躊躇したと語っている。
マルケスはカタールGP決勝レースは7番手からスタートすると、上位グループのうしろ5番手集団につけた。そこから徐々にポジションを下げていったマルケスは、レース中盤以降マルティンの後ろを走る状態が長く続いた。
終盤は10番手をマルティンと争ったが、追い抜くまでは至らずにマルケスは11位でフィニッシュしている。
レース後、マルケスはタイトル争い中のマルティンを追い抜きたくなかったと明らかにしており、同郷のマルティンが苦しむ中、気を使っていたことが分かった。
「レース全体をマルティンの後ろで走っていた。最初は彼がハードに引っ張って、僕らはトップグループに食らいついていたけど、彼が他のドゥカティ勢に比べて加速でかなり苦戦しはじめているのが分かりだしたんだ。コーナー出口で彼は苦しんでいた」
マルケスはそう語る。
「彼に何が起きたのかは分からないけど、トラクションがかかっていないようで、普段のスピードを発揮できていなかった」
「僕は最後、彼と戦いたくなかった。戦っても僕の人生が変わるわけじゃないし、彼はその数ポイントを活かすことができるんだ」
なおマルケスは今季限りでホンダを離れるため、最終戦バレンシアGPがひとまずホンダでの最後のレースとなる。11年と長い間共に戦ってきたホンダとの別れをいい形で締めくくりたいとマルケスは語った。
「スケジュールを見てみると、レースに参加していないんじゃないかってくらい予定があるけど、僕としてはそれにも対処しようとしているんだ。スケジュールがたくさんあるのは良いことでもある。ただコース上で良い形で終えたいというのが僕の希望だし、好きなバレンシアのコースで全力を尽くしていくよ」
またカタールGPではマルケスが来年のシートを奪う形になってしまったファビオ・ディ・ジャンアントニオ(グレシーニ)がキャリア初優勝を果たした。マルケスはそんなディ・ジャンアントニオに祝福の言葉を送っている。
「彼のことを祝福したい。最も必要とされるときに、自分自身のベストを彼は引き出している。彼には才能があるよ」
「ただこういうことは世界選手権では何度も起きてきたことで、才能それ自体よりも適切なタイミングに適切な場所にいることのほうが重要なこともある」
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