マルケス、ハイサイド転倒も怪我はなく「幸運だった」ホンダには電子制御改善を要求
レプソル・ホンダのマルク・マルケスはMotoGP第9戦オランダGPのフリー走行2回目でハイサイド転倒を喫したが、怪我なく良い形でクラッシュから逃れられたことは幸運だったと語る。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
TTサーキット・アッセンで開催中のMotoGP第9戦オランダGP。そのフリー走行2回目の序盤、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ)がターン10でハイサイドを喫しクラッシュ。マシンから投げ出されて路面に打ち付けられてしまうシーンがあった。
昨年骨折した右腕を打ち付けていたことから、一時は怪我も心配されたが、マルケスは自らの足でその場を後にし、幸運なことに深刻な怪我を負うこともなかった。ただこのクラッシュでマルケスはFP2のその後の走行は取りやめている。
マルケスはクラッシュした際にはプッシュしているわけではなかったと語り、ホンダに対して電子制御の問題を解決するよう促している。曰く、“こうしたタイプのハイサイドが起こるのはホンダだけだ”と言い、チームメイトのポル・エスパルガロの転倒や、骨折を負った昨シーズンのスペインGPでの転倒を引き合いに出している。
「まず最初に、あのクラッシュから良い形で逃れられたのは幸運だったと思う」と、マルケスはクラッシュについて語った。
「ここアッセンで、予想していたより良い感覚だったのは事実だ。それでFP1ではイージーモードで走っていた」
「FP2でコースに出て、ひとつギヤをあげるタイミングだとは思っていたけど、上手く乗れていた」
「サーキットのいくつかの部分でプッシュしていたのは確かだけど、あの地点では、それほど限界までプッシュして走っているわけじゃなかった。前には他のライダーもいたし、それと同じか、それよりも遅く走っていたんだ」
「こうしたクラッシュは受け入れられない。HRC(ホンダ・レーシング)にはプッシュしているんだ」
「確かにこの種のコーナーでは電子制御に逆らうことになる。でも電子制御はこうしたクラッシュを止めるためにあるのであって、こうしたハイサイドを喫しているのはホンダ勢だけなんだ」
「ポルトガルではアレックス(マルケス/LCRホンダ)やポルが、ここでは僕が、そして2020年にはヘレスで同じ様なクラッシュがあった」
「理解する必要がある。自分が何をしていたか、何か間違ったことをしていなかったかをデータでもチェックした。だけど今回、僕は1周前と全く同じように走っていたんだ」
「でもトラクションコントロールだけではスライドを止められなかった。この先に向けて理解すべきことがある。“この先”というのは来年のことじゃなく、今年のことだ」
「より安全にすることが必要だ。それができなければ、自信を持ってまた速く走ることはできない」
なおマルケスは今回、新型シャシーの試験も行なっていた。マルケスによるとこの新型は2021年型マシンに向けた最初のアップデートであり、この先に向けて明確な方向性を示すことができたという。
「シャシーに関してはHRCの仕事にとても満足している。将来に向けたポテンシャルや方向性を感じられる最初のモノだったからね」
「シャシーは上手く機能していたと思う。別のコースでより深く比較していくことが必要なのは確かだけど、悪くは感じなかった」
「だから満足している。試してみるとすぐに違っていることが分かった。全体的に好みだった」
「でもとにかく、この先でも確認していきたい」
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