マルケス「僕の辞書に“セーブする”なんて言葉はない」今季最多転倒もスタイル変更拒む
レプソル・ホンダのマルク・マルケスは、2021年シーズン第13戦までで最多転倒記録となっているが、「僕の辞書にセーブするという言葉はない」と、そのスタイルは変えないと語っている。
MotoGPクラスで6度のタイトル獲得を誇る、レプソル・ホンダのマルク・マルケスは、2021年シーズンの戦いで、第13戦アラゴンGPまでに18回の転倒を喫しており、最多転倒回数を記録している。なお、マルケスは昨シーズン怪我をした影響で開幕2戦を欠場しているにもかかわらずの最多記録となっている。
9月10日から開催されている第13戦アラゴンGPでは、2日目の時点で既に2度の転倒を喫している。なお、最新の転倒はFP3の終盤に14コーナーで起きたものだ。
マルケスはこの転倒について、昨年右腕を骨折する怪我を負う前であれば、“完璧に”防げていたと認めた。また、今シーズン身体が万全な状態であれば、これまでの転倒数の“半分”は防げていたと考える。
マルケスは第3戦からレースへ復帰しているが、今だ右肩の怪我の影響は残っており、マシンへの乗り方を調整しなければならない状態だ。
その結果、目の前で何かが発生した多くの瞬間で対応が難しくなっている。
「こんな状況はこれまで経験したことがない極端なものだ。他の誰かが同じような状況にならないことを願う」
アラゴンGP予選を終えた段階で、マルケスはそう語った。
「これまで多くのミスをしていることは確かで、その半分は(右腕を怪我する前の)2年前であったら防げるものだった」
「でも今の僕の辞書には、“セーブする”という言葉は載っていない」
「(アラゴンGPの)FP3では、完璧に防げるはずの転倒があった」
「(転倒を防ぐのに)簡単なことは、スピードを落とし、ゆっくり走ることだ。でもそれは僕のスタイルではない」
「もし、転倒もできないのなら、トラックには出ない。僕は科学的にそれを実験しているとだけ言っておこう」
なお第13戦アラゴンGP決勝では、マルケスはフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)との激闘の末に2位表彰台を獲得している。
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