マルケス、復帰後の作業に変化「エンジニアへのフィードバックには気をつけないと……」
マルク・マルケスはMotoGPへの復帰を果たしたものの、現在はフィードバックが以前と同じ様に正確ではないため、エンジニアとの作業には気をつける必要があると語った。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGP第3戦ポルトガルGPで、9ヵ月ぶりのレース復帰を果たしたレプソル・ホンダのマルク・マルケス。しかし復帰こそ果たしたものの、彼は現在のフィードバックは正確ではないため、エンジニアとの作業にも気を遣う必要があると語った。
マルケスは第4戦スペインGP後に、自身が離れていた間に開発された2021年型のRC213Vの弱みがコーナー後半の脱出加速にあると感じていると明かしていた。
第5戦フランスGPを前に、彼はマシンに関して「ベースは悪くない」と認めながらも「何か足りない部分がある」と語る。しかし身体的に完全な状態では無いことも考えると、開発の適切な舵取りができないため、エンジニアへのフィードバックには気をつけなければならないと彼は語った。
「ポルティマオとヘレスでは、他のライダーとホンダが進化させてきたモノを使ってスタートした」
「基本的にそんなに悪いものじゃないんだ。でも僕らには何かが足りないというのも事実だ」
「ただまず第一に、僕の側でもガレージでは気をつけなければならないこともある。僕はエンジニアや技術者には常に正直であることを試みているんだけど、僕のコメントは以前と同じ正確さではないからだ」
「フリー走行ごとに僕のライディングが変わってしまっているんだ。レースウィークをあるライディングスタイルで走り始めても、最終的にライディングスタイルが変わっている……これは僕が変えていっているんじゃなくて、疲れるとバイク上でのポジションが変わってきて、セットアップも変わってしまうんだ」
「それがひとつの例だ。ヘレス戦後のテスト計画のひとつには、2020年にヘレスで走ったときに少しでも戻そうという試みがあったのは事実だ」
「だけど体調的に無理だったこともあって、それをテストをすることはできなかった」
「恐らく今週末の目標のひとつに、現在と過去の状況を理解することがあるだろう」
なおフランスGPは天候が下り坂となる予報が出ており、ウエットコンディションでの走行が予想される。マルケスはウエットコンディションについて、体力的にはそれほど負担にならない状況となることから、結果を出すチャンスが増えると認識している。
「今週末は天候がひとつの鍵になりそうだし、そこに適応していくことが必要だ」
「まあ分からないけどね。もちろん一方ではドライコンディションで走りたいというのもある。個人的にリハビリを続けられて、進化を続けるにしてもドライコンディションがベストだからね」
「ウエットコンディションに関しては何も分かっていないから、ある種の宝くじみたいなものなんだ」
「もちろんドライコンディションでは、体調の問題で走りに制限が生まれている」
「ウエットコンディションで負荷が減ることは確かだし、役に立つ可能性はある」
「でも同時にバイクでのポジションも普段通りじゃないんだ。だから様子を見てみよう。肉体的な面で負荷が減ることは、ある面ではポジティブなのは確かだよ」
またマルケスはスペインGP後に医師のチェックを受け、ジムでのトレーニングを増やすことができたと認めている。そして今後に関しては、フランスGP終了後に週に1日バイクトレーニングを行なうことを希望している。
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