MotoGP スペインGP
絶好調マルケス、強くなったのはメンタル? 伝説の2019年より「良いライダーになったとは思っていない」
ドゥカティのマルク・マルケスは、現在の自分がMotoGPで最強だった2019年を上回りベストな状態になったとは考えていないようだ。
Rubén Carballo Rosa
公開日時: 2025/04/24 7:14
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ドゥカティのマルク・マルケスは、今季開幕からMotoGPで無双とも言える強さを見せているが、本人は2020年に負った大怪我前の状態に戻ったとは考えていないようだ。
マルケスはスペインのビールブランド、Estrella Galicia 0,0とのスポンサー契約の一環として、火曜日にマドリードで記者会見を行なった。この会見は当初4月1日に予定されていたが、その24時間前にキャンセルされ、延期されていた。アメリカズGP決勝で首位走行中に転倒し、マルケスがポイントリーダーの座を失った直後だったからだろう。
それから3週間後、カタールGPで優勝し、再びポイントリーダーに返り咲いたマルケスは、この日のために招集されたスペインのメディアの取材に応えた。
「2024年とは全く違う状況になっている。この勢いを維持できるように頑張るよ。それは必ずしも優勝を意味するのではなく、トップ3に入ることを意味するんだ」
そう語ったマルケスは怪我を克服して以降、常に慎重な姿勢を保っている。2020年の実質開幕戦となった第2戦スペインGPで転倒し、右上腕を骨折したマルケスは早期復帰を目指したものの、骨を固定していたチタンプレートが傷んでしまい再手術。結果的にシーズンを全休することになった。
「これほど長い回復期間を経て、僕は今起きていること、そして僕と弟が生きている瞬間により感謝している。毎週土曜日のミーティングが終わると、僕は弟に、これは普通のことじゃないんだ、と言うんだ。すべての週末が今のようになるわけではない。でも、以前より楽しんでいるよ。勝つことは普通じゃないんだ」
そんなマルケスは今季、アメリカズGP決勝で転倒した以外、まさにパーフェクトなシーズンを送っている。
「僕はガードを下げないようにしているんだ。油断し、ミスを犯してしまうことになる。オースティンでのミスは過信のせいではない。最後にバイクでそういう気分になったのは2019年だった。僕としてはうまくいっていたし、今もうまくいっている。でもライバルたちはどんどん良くなっていて、どんどん近づいてきている」

Marc Márquez
Foto de: Estrella Galicia 0,0
マルケスにとって、現状最後のタイトル獲得となっている2019年は、シーズン12勝を挙げた上”最低リザルト”が2位という圧倒的なシーズンだった。
今季のマルケスはそれと同じような勢いを見せているが、マルケス本人は以前の状態に戻ったとは考えていない。
「腕を4回手術した後、2020年以前よりも良いライダーになったとは思えない。そこに到達するためには、もっと努力しなければならない。でも準備はできているし、今は腕のことは忘れようとしている」
「こんなことは何年もなかった。でも、これも車輪のようなもので、自信がつき、フィジカルが向上し、問題を思い出すことが少なくなるんだ。理学療法士に左肩の痛みを訴えたら、『長い間、訴えていなかったね』と言われた」
「2019年より良くなったのではなく、メンタリティが違うんだ。強くなったとはあえて言わないが、ずっと落ち着いている」
「2019年は勝つことだけが重要で、自分の中にそれがあった。今年もプレッシャーは同じだが、個人的には勝つことを義務とは感じていない。起こったことすべてが幸せだ。自分に負い目を感じていない。自分の力の限りを尽くしてきたし、毎週末に勝利と表彰台を手にして、自分が望んでいた場所にいるんだ」
今週末のスペインGPに話を戻せば、昨年のヘレスではグレシーニのバイクに乗っていたマルケスが、ドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤと優勝争いを繰り広げた。
「今年、もし勝つチャンスがあれば、それは祝福されることだろう。でも昨年の表彰台はとても重要だった。グレシーニに行くというリスクを冒したのはご存知の通り。自信が戻ってくるのを感じたよ」
2020年に負傷したヘレスで勝てば、ひとつの輪が閉じるように感じるのではないかと尋ねられ、マルケスは次のように語った。
「僕にとっての輪はすでに閉じていて、リボンもつけているよ。今週末は、僕が勝つことを期待している人たちからの期待を避けなければならないが、感謝している」
まだ今季のタイトル争いについて語りたがらないマルケスだが、自分が今、タイトルを狙う上で正しい場所にいることは理解している。
「タイトルを狙う上で、僕はファクトリーチームとファクトリーバイクという、最高の場所にいると思う。これらの武器があれば、他はいらない」
「僕は理想的な状況にいるし、それは僕の手の中にある。でも、バスティアニーニを勝たせたのはグレシーニだよ。グレシーニは素晴らしいチームだけど、赤いバイクが一番人気なんだ」
最後にマルケスは、復帰戦で再び負傷してしまった2024年チャンピオンのホルヘ・マルティン(アプリリラ)に、励ましのメッセージを送った。
「彼を励ましてあげてほしい。僕のアドバイスは、その場の勢いや怪我をしているときに決断しないことだ」
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