マルケス、カタールGP初日好調も「偽の1日だったかも」と警戒。ライバルが本気見せて無いだけ?
グレシーニのマルク・マルケスはMotoGPカタールGPの初日に好調な走りを見せたものの、FP2が雨になったことでライバルたちが真の力を見せてこなかった「フェイクの1日」になったのではないかと警戒している。
MotoGPの2024年開幕戦カタールGPの初日、マルク・マルケス(グレシーニ)はFP1で4番手、FP2でトップタイムと好調だった。しかし、ライバルたちが真の実力を示していないのではないかと警戒している様子だ。
今シーズン、ホンダからドゥカティへ乗り換えたマルケス。テストでは順調に乗り換えを進めていた一方で、周囲の高まる期待に対しては、何度もそれを抑えようとしてきた。
しかしカタールGP初日の好調な結果を見れば、彼に対する期待が再び高まるのも仕方のないことだろう。だがマルケスはカタールGP初日のFP1でライバルがプッシュしていなかったと考えており、FP2もこの地域では珍しい雨によってウエットコンディションで行なわれたため、初日の結果を疑いの目で見ている。
「日に日に、僕はより準備が進んでいるように感じているよ」
ドゥカティへの適応について、マルケスはそう語った。
「まだ十分じゃないけどね。そしてカタールというのが、僕は(2014年に)1度しか勝ったことがないサーキットだというのも事実だ。つまりキャリアの中で最も苦戦しているコースのひとつ、ということだ」
「だから今日の結果でも、トップライダーからすごく離されているわけじゃないんだ。でも明日の様子を見てみたいね」
「今日はちょっと“偽の1日”だったみたいだ。たとえばFP1でもフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)はプッシュしていなかったし、多くのライダーが100%のプッシュはしていなかった。ウエットコンディションになったのも変だったね。明日になれば、僕らの立ち位置が見えてくるだろう」
Marc Marquez, Gresini Racing
Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images
マルケスはドゥカティ・デスモセディチGP23のフィーリングについては、テストの時と良く似ていると話しており、ブレーキングでは強いものの、まだ高速コーナーで苦戦していると説明した。
ホンダからの乗り換えで、以前のライディングスタイルからドゥカティのスタイルへどの程度移行できたのか? その点をマルケスに尋ねると、彼は次のように答えた。
「分からない。100%と言う事もできるけど、数レース後には『いや、60%だったね』と言っているかもしれない。今僕が感じているのは、僕の知っていること、感じていることを毎日良くしていくためにあらゆることを行なっているということだ」
「僕はプレシーズンテストでも適切なステップを踏んで来た。落ち着いて、クラッシュを避けてきたんだ。もちろん、レースウィークはちょっと異なるし、既にリスクが高まってきているけどね」
そしてマルケスはカタールGP初日に、ホンダ時代のように他のマシンの後ろについて走行してタイムを稼ごうとしてしまう癖が出たとも語っている。
「実際、今日はFP1で多くのライダーといっしょに走りにいったとき、またホンダスタイルが現れていたんだ」
「でもそれを理解して、速度を落として、僕はひとりになってから練習を始めたんだ」
「2回目の出走のときも同じようなことがあった。それでもスローダウンして、ひとりで走り続けたよ。ホンダでは常にスリップストリームを求めていたけど、今は自分自身のことに取り組む必要があるし、たくさんの理解しなくちゃいけないことがあるからね」
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