骨折で3度目手術のマルク・マルケスが退院。自宅で療養継続へ
12月初旬に右腕骨折の3度目の手術を受けたマルク・マルケスは入院が続いていたが、退院したことが明らかとなった。
写真:: Honda Racing
2020年のMotoGP第2戦スペインGP決勝で大クラッシュを喫し、右腕上腕骨を骨折したレプソル・ホンダのマルク・マルケス。続く第3戦アンダルシアGPへの出場を目指したマルケスだったが、負荷をかけすぎたことで1度目の手術で埋め込んだプレートを破損してしまい、2度目の手術が必要に。その結果シーズン全体を欠場することを余儀なくされた。
更に12月、彼は3度目の手術に踏み切った。患部に偽関節症が認められたため、自家骨移植による治療を目指しての処置だった。ホンダによると手術は無事成功したものの、患部の感染症治療のため抗生物質を投与すべく、入院が続いていると説明されていた。
そして13日(日)にホンダは短い声明を発表。前述の抗生物質による治療を終え、マルク・マルケスは退院したと明かした。声明は以下の通りだ。
「マルク・マルケスが12月3日に受けた手術後の経過、および抗生物質によって開始された治療は、医療チームによって十分なものと判断された」
「本日(12月13日)、彼はルーベル・インターナショナル病院から退院し、自宅で抗生物質による治療を継続し、療養を続けることとなった」
ホンダはマルク・マルケスの復帰時期については言及していないが、偽関節症の手術においては通常では回復に6ヵ月ほどの期間が必要だとされている。
そのためマルク・マルケスは2021年シーズン序盤を欠場する可能性がある。そしてその場合には、来季の契約がフリーの状態であるアンドレア・ドヴィツィオーゾにオファーする可能性もあると考えられている。
なお2020年シーズン全体を欠場したマルク・マルケスの代役としてほぼフル参戦したのが、テストライダーのステファン・ブラドルだ。最終戦ポルトガルGPでは、そのブラドルの仕事ぶりをレプソル・ホンダのチームマネージャーであるアルベルト・プーチが称賛。来季もテストライダーとして継続して起用すると語った。
「ステファンは素晴らしい進歩を示している。我々もとても満足してるよ」と、プーチは語った。
「我々は来年もステファンをテストライダーとして起用する。彼は大きく変わっているんだ」
「今年序盤、彼をテストライダーとして使う計画を立てていた。そして新型コロナが広がり、そしてさらにマルケスが脱落した」
「彼は考え方を変えなくてはならなかったが、本当によくやってくれたんだ。彼はスピードを上げてくれた。我々は彼に、多くのテストとレースを担当することを頼んだんだ」
「そして彼は素晴らしい努力をしてくれた。ホンダは彼の努力に感謝している」
「彼が収集したデータはとても興味深いものだ。ステファンは来年もホンダのテストライダーとしての役割を継続する」
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