マルケス、引退する”宿敵”ロッシに贈る言葉「彼のMotoGPでの功績は唯一無二」

レプソル・ホンダのマルク・マルケスは宿敵バレンティーノ・ロッシ(ペトロナス・ヤマハSRT)のキャリア最後となるホームレースを前に、ロッシがしてきたことは他にない格別なものであると語った。

 ペトロナス・ヤマハSRTのバレンティーノ・ロッシは、これまで通算9度の世界タイトル(うち7度は最高峰クラス)を獲得。115勝を飾り、輝かしいキャリアを残してきている。しかし、そのキャリアは今シーズンをもって終わりを告げる。

 MotoGPの”生ける伝説”はコース上での成功だけでなく、彼の持つその魅力でMotoGPやモーターサイクルレーシング全般の人気を底上げしてきた。

 そのロッシにとって、10月22日から開催されている第16戦エミリア・ロマーニャGPはホームであるミサノ・サーキットで戦うMotoGPキャリア最後のレースとなる。

 ロッシの宿敵といってもいいほど、激しい戦いを繰り広げてきたマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)はロッシが引退した後、2022年のMotoGPもグランドスタンドが黄色い”46番”のグッズで彩られることを確信しているという。

「バレンティーノ。彼のスポーツキャリア、そして彼がMotoGPのために行なってきたことは他にない格別なものであり、これからも唯一無二のものであり続けるだろう」

 マルケスはそう語った。

「(ロッシがこれまで達成してきたことは)他の誰にもできないことであり、似たようなことを繰り返すことはできない」

「彼は多くの勝利を収めているライダーであり、モーターサイクリングに多くの貢献をしてきた。そして何より、彼は多くのファンを魅了してきたんだ」

「それは再現不可能なことであり、MotoGPは彼に感謝するべきだ」

Marc Marquez, Repsol Honda Team and Valentino Rossi, Yamaha Factory Racing

Marc Marquez, Repsol Honda Team and Valentino Rossi, Yamaha Factory Racing

Photo by: Bridgestone

 マルケスはMotoGPにデビューした2013年当初から、ロッシへの憧れを公言していた。だが2015年シーズンに、その関係性に亀裂が生じた。この年、ロッシは通算10度目の世界タイトル獲得を目指していたが、マルケスが当時ロッシとタイトル争いをしていたホルヘ・ロレンソと共謀し妨害しているとして、ロッシがマルケスを非難したのだ。

 2015年シーズン最終戦を前にした第17戦マレーシアGPで、マルケスとロッシはレース中に衝突。そのことが原因でロッシはペナルティを受け、最終戦バレンシアGPの決勝レースを最後尾からスタートすることを余儀なくされた。結果、ヤマハのチームメイトであるロレンソがその年のチャンピオンを獲得した。

 マルケスとロッシはその後、Moto2クラスに参戦をしていたルイス・サロムが練習走行中の事故で亡くなった2016年シーズンの第4戦スペインGPでスリリングなバトルを展開。そのバトルでロッシはマルケスを下した後、彼らは2015年の対立以来、初めて抱擁を交わし緊張状態が和らいだかのように見えた。

 しかし2018年には、第2戦アルゼンチンGPで両者が再び接触。再び2人のライバル関係には火が付き、言い争いによる“戦争”状態となった。

 今年のインタビューでロッシは、2015年にタイトルを奪われた原因はマルケスにあると主張し、彼に責任があると続けた。

 現在の関係性についてマルケスは次のように述べる。

「彼との関係は良いとは言えない。でも、彼がこのスポーツにとってどれほど重要な存在であるかを認識し、現実を受け止めることに問題はない」

「近年、僕たちは直接のライバルではないし、関係性が変わったとしても僕には気にすることではない。(それは)僕にとってあまり重要なことではないから」

 

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