マルク・マルケス、2020年骨折の右腕4回目の手術へ。今シーズン残りは欠場が濃厚?
ホンダはマルク・マルケスが、MotoGPイタリアGP終了後に2020年に骨折した右腕の再手術を受けると発表。今シーズンの残るレースは欠場することになるかもしれない。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGPに参戦するホンダは、マルク・マルケスが第8戦イタリアGP終了後に、右腕の手術を受けることを発表した。
マルケスは、2020年7月のスペインGPで激しく転倒。右腕上腕骨を骨折してしまった。彼は手術を受け、連戦で行なわれたアンダルシアGPで復帰しようとしたが、予選まで進んだ段階で問題が発生し、決勝は出走しなかった。
その後療養していたマルケスだったが、腕に埋め込んだ金属プレートが破損してしまったことで、2度目の手術が必要になった。そして回復には時間が必要とされ、2020年の残りは欠場することになった。なおさらに悪いことに、患部が偽関節症(骨折した骨が癒合せず動いてしまう状態)を起こしていたため、12月初頭には3度目の手術を受けなければならなかった。
2021年シーズンの序盤2レースまで欠場が続いたマルケスだったが、以後は体力不足に苦しみつつもレース出走を継続していた。
2022年には複視による欠場もあったが、なんとかレースに挑み続けてきた。しかしながらイタリアGP2日目に緊急会見が行なわれ、右腕の4回目の手術を受けることが明かされた。
今回の手術実施は、ここ数ヵ月の間思うように回復しなかったことから、専門家と医療チームによる手術の必要性が検証された結果だと説明されている。
ホンダの発表では5月31日に手術を受け、その後スペインに戻りリハビリに徹するとのことだ。なおリハビリ期間は医師の判断によるというが、2022年シーズンの残りのレースはほぼ欠場することになる可能性が高いだろう。
■マルク・マルケス(レプソル・ホンダ)
「残念ながら、2022シーズンを一旦休むことになった。マドリードの医療チームと頑張った数ヵ月間、フィジカル的には回復してきたし、右腕の違和感がなくなり、レースに出ることはできたが、上腕骨の動きが思うようにいかず、バイクにしっかりと乗り、自分が設定した目標を達成できなかった」
「このため、自分の医療チーム、サミュエル・アンツーニュア医師およびアンゲル・コトッロ医師、そしてマヨ・クリニックのスペシャリストと相談した結果、正しいポジションでバイクに乗り、現在ある可動部の限界をなくすために新たに手術をすることに決めた」
「個人的には、モチベーションも気力もMAXで、トップレベルで戦えるように体調を整えることに全力を尽くす。いつもサポートしてくれている家族、最も信頼を置いている人たち、Repsol Honda Team、医療チーム、そして誰よりもいい時も悪い時も支えてくれているファンの皆様に感謝している」
■サンチェス・ソテロ医師
「リハビリでの回復があまり見られないなか、また医療チームのアドバイスを受けて、マルケスは新たにアメリカのマヨ・クリニックで、動きがままならない右腕の違和感を緩和するために手術を受けることとなりました。内容としては、上腕骨を切り、骨接合部を肩から取り除き、腕と肩の回転性を高め、肩の安定性を高める手術になります」
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments