マルク・マルケス、ハイサイド転倒で過去に苦しんだ”複視”が再発……ようやく復帰の新シーズンに暗雲
MotoGPに参戦するホンダは、第2戦インドネシアGPで激しい転倒を経験したマルク・マルケスの現状について、再び視界の問題を抱えている状態だと明らかにした。
MotoGP第2戦インドネシアGPのウォームアップで、激しいハイサイドを喫したマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)。脳震盪により決勝レースは欠場となったが、ホンダは彼の現在の状況について続報を発表した。
当初、ホンダの発表によるとマルケスは深刻な怪我は負っていないとされていた。しかし22日に新たな情報が発表され、Moto2時代、そして2021年末に苦しめられた複視(ひとつの物が二重に見える症状)を再発してしまってたことが明かされた。
マルケスはスペインに帰国後、視力に問題を抱え始め、検査の結果複視だと診断された。
担当医のサンチェス・ダルマウ医師は、マルケスが来週末に怪我の状態と回復に必要な時間を再評価するための検査を受けることになるとしている。そのため、4月3日に決勝レースが行なわれる第3戦アルゼンチンGPへの参加は、現時点では厳しい状況だと言えるだろう。
なおホンダの発表には次のように記されている。
「インドネシアGPで発生した頭部外傷を受け、月曜日(21日)にマルク・マルケスに対する神経眼科的評価を行なった結果、右目の第4脳神経(滑車神経)麻痺の再発による複視の新たな症状が見られた。なお2021年11月の負傷で発生したモノより関与は小さい」
「この検査の結果、まずは定期的な医学検査を合わせた保存療法を行なうことが決定された」
「来週、マルク・マルケスは負傷の進展を評価し、競技復帰までの回復時間を評価するために、新たな検査を受ける予定だ」
なおインドネシアGPでの転倒については、ミシュランが高温の環境に対する対策として、2018年タイGPにも使用されたより硬いカーカス構造のタイヤを持ち込んだこととの関連もホンダ陣営から疑義の視線が向けられている。今後、ホンダはミシュランとの深い議論を行なうことになるだろう。
マルケスは昨年末に複視を患うと、回復には3ヵ月以上を必要とした。一時は”引退”が頭をよぎったとも語っていたマルケスが、3度目の複視を経て再び復活できるのかどうかが心配されるところだ。
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