”ホンダとバイバイ”なんかじゃない。マルケス、リスペクトを胸に「またいつか、道が交わることを願う」
ホンダを離脱するマルク・マルケスだが、これはホンダとの決別ではなく、いつかまたそれぞれの道が交わることを願っていると語った。
マルク・マルケスは、11年間を共に過ごし6度のMotoGPタイトルを獲得したレプソル・ホンダを今季限りで離れることに合意したが、いつかまた共に仕事をすることを願っていると話した。
今季これまで苦戦が続いているホンダ陣営。マルケスはこれまでの15戦で、決勝での表彰台は日本GPでの3位1回のみ(スプリントでは3位2回)となっている。
マルケスはチームとの合意の下、ホンダとの契約を1年早く終了。インドネシアGPを前に来季はグレシーニに移籍することを発表した。これによりホンダのファクトリーバイクから、ドゥカティの1年落ちのバイクに乗り換えることになる。
マルケスはこの決断に至るまでの苦悩や、慣れ親しんできたホンダのクルーとの別れについて赤裸々に語った。
しかしインドネシアGP木曜日に行なわれたインタビューで、自分の後任が誰になるかという質問を受けたマルケスは、いつかホンダと再会する可能性を否定しなかった。
「その点(自身の後任)については触れないよ」
「当然何人かは候補に名前が挙がるけど、それは噂に過ぎない。噂が100個あっても真実はその中のひとつだということを、僕はすでに理解している」
「どれがそのひとつなのかは分からない。ホンダにはベストを尽くしてほしいし、僕にとっては”バイバイ”じゃないんだ。またね(See you later)って感じなんだ」
「また何年か後に、僕たちの未来が再び交差することを願っている」
Marc Marquez, Repsol Honda Team
Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images
マルケスの後任候補筆頭には、RNFアプリリアのミゲル・オリベイラの名前が挙げられており、実際にオリベイラはアプローチがあったことを認めている。ただ彼は「具体的な提案は何もなかった」という。
マルケスは、ホンダを離れるという自身のキャリアを左右する重大な決断をした際の心境について、次のように語った。
「当然、とても難しい決断だった」
「僕のキャリアの中で最もタフな決断だ。ホンダと、とても成功を収めた11年間の関係を壊すことになるからね」
「先週は感情的な面で辛かった。僕のスタッフ、家族、スポンサーがあのボックスにいたからね」
「でも時には、快適な場所から出ることも必要だ。僕のコンフォートゾーンはホンダだったんだ」
「だけど長い間、特にこの4年間は楽しめなかったのは事実で、レーストラックで再び楽しむために変化を起こした。そうでなければ、レースを続ける意味もキャリアを続ける意味もないからね」
「僕は自分のキャリアをもっともっと長くしたいんだ」
「最初のターゲットは楽しむこと。だからグレシーニを選んだんだ。(ドゥカティは)大きなファミリーだし、今はグリッドでベストなバイクを持っている。弟もそこにいる」
「僕にとっても、グレシーニ・チームにとっても大きなチャレンジになるだろうけど、彼らは過去に僕の弟やエネア・バスティアニーニといい結果を残している」
「でも僕が言うように、すべての面で大きな変化になるだろうし、僕が求めているのはそれを楽しむことなんだ」
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