マルティン「僕とバニャイヤの速さは同じ」オーストリア戦で敗れるも自信揺らがず
プラマックのホルヘ・マルティンはMotoGPオーストリアGPでライバルのフランチェスコ・バニャイヤに7勝目を許してしまったが、「彼と同じくらい速い」という想いを変らず持ち続けている。
Francesco Bagnaia, Ducati Team, Jorge Martin, Pramac Racing
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
レッドブルリンクで行なわれたMotoGP第11戦オーストリアGPは、フランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)が勝利。今シーズン7勝目と圧倒しているが、ホルヘ・マルティン(プラマック)は自らがスピードで劣っているとは考えていない。
オーストリアGPではマルティンがポールポジションを獲得。しかしスプリントレースではロングラップペナルティによって勝利を争えなかった。
決勝レースでは序盤2周目にバニャイヤに先頭を奪われてしまうと、レース中盤以降は引き離されてしまい、追いつくことができなかった。これでタイトル争いは5ポイントと少ないながら、再びバニャイヤにリードを許してしまった。
ここまでの11戦で、タイトルを争うこのふたりはバニャイヤが決勝7勝、マルティンが2勝という形だ。ポイント差はともかくバニャイヤが優位に立っているように見えるが、マルティンは”速さは同じ”と主張し、違いを生み出しているのは序盤の走りにあったと考えている。
「スピードの面でなら、僕らは同等だと思う。違いを見つけるのはかなり難しい」
マルティンはそう語る。
「2日目の予選で僕たちが(後続に)差をつけているのは見ただろう。僕とペッコは、他の人達よりも一歩前にいた」
「今は昨シーズンと同じように、改善するのが難しい。というのも、彼は僕のデータを入手しているし、僕も彼のデータは見ているからだ。だから、違いを生み出すのは難しいことなんだ」
Jorge Martin, Pramac Racing, Francesco Bagnaia, Ducati Team
Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images
「今日あった差は、序盤2周に先行することだった。彼は僕よりもそのことをよく理解していた」
「僕は10周ほど後ろを走っていて、それはかなり簡単だった。でもそこからフロントタイヤが『ここで止まろう』という感じになって、努力が全て無駄になってしまった。もう少し作業が必要だ」
「彼は僕よりも速いわけじゃないし、僕も彼より速いわけじゃない。でも僕たちは戦略の面、そしてレースをどう勝つかという方法を理解することに、もう少し取り組まなくちゃいけない」
マルティンはバニャイヤのレベルが高いことは認めつつも、次戦アラゴンGPでは反撃できるという自信ものぞかせた。
「今週末の出来事には、僕は満足すべきだろうね」
「相当強さがあったのに勝利を逃して、ペッコが結果を出しているからフラストレーションはあるよ」
「本当にムカムカする。今日だって勝てるポテンシャルがあったんだ。でもペッコは今この瞬間、少しだけ優れているようだった。僕はいいレースができたと思うし、いいスタートを切った。だけど僕は2位で、勝利のチャンスを失ってしまった」
「全体として僕はいいレースをした。最終的にいいペースがあったし、他のライダーと比べれば大きな差をつけていた。今は僕とペッコが一歩抜きん出ている」
「2回連続で2位になってポイントを稼いだ。だから次は結果を改善できるといいね」
「それでも競争力はあると感じている。大事なのは僕の全力を尽くすことで、アラゴンに向かってまた挑戦していくよ」
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