マルティンのスプリント敗北原因はペナルティ警告メッセージ? 気を取られ「走行ライン外した」と悔いる
ホルヘ・マルティンはMotoGPエミリア・ロマーニャGPのスプリントレースで、トラックリミット違反の警告を受けていたことが、勝利を逃す原因になったと語った。
Jorge Martin, Pramac Racing
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGPエミリア・ロマーニャGPのスプリントレースで2位となったホルヘ・マルティン(プラマック)は、トラックリミット違反の警告が勝利を逃す要因となったと話している。
エミリア・ロマーニャGPの予選でマルティンはフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)に次ぐ2番手のポジションを確保し、さらにスプリントレースではスタートからトップへと浮上した。
スプリント中盤まではマルティン優位で進んでいたが、8周目のターン13でワイドに膨らんでしまった際、彼はバニャイヤに追い抜きを許してしまった。
それ以降のラップでマルティンは約0.5秒のバニャイヤとの差を詰めきれず、そのまま2位でフィニッシュ。スプリント前にはタイトル争いで7ポイントあったリードが、4ポイントへと減少した。
マルティンはスプリント終了後に、オーバーテイクされてしまった原因に、トラックリミット違反の警告を知らせるメッセージがダッシュボードに悪いタイミングで表示されたことがあると話した。
「集中を少しだけ欠いたせいで、小さな、でも大きな代償を支払う事になったミスを犯してしまったんだ」
マルティンはそう語る。
「悪い位置でトラックリミット違反の警告を受け取ってしまったんだ。ダッシュボードを嫌な位置で見てしまって、ラインを2メートル外してしまった。それでペッコに追い抜きを許してしまったんだ」
「あの瞬間まで、僕はとても良い立ち位置にいたと思う。仮に彼が接近してきたとしても、僕は全てを制御下に置いていたし、とても良いペースがあったからね」
Jorge Martin, Pramac Racing
Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images
ダッシュボードのメッセージに集中が乱れて勝利を失ったマルティン。ただMotoGPは2025年以降に、レースディレクションからの指示を無線でライダーに知らせるシステムを導入することを目指している。
マルティンはこうした無線システムについて、MotoGP関係者がレースコントロールと話し合い、無線やダッシュボードのメッセージによって、ライダー達がコーナリングに集中しているときに送信されないようにすることが大事だと語った。
「僕は無線メッセージは試していないんだけど、チームとの無線があれば、どこで話せるかを理解できるだろうね」
「レースディレクションがいつメッセージを送っているのかは知らない。でもダッシュボードに多くの色が表示される中で、コーナーの真ん中で黄色は違うだろうということだ。1ミリ秒だけ僕は見てしまったけど、それでラインを外したんだ」
「だからレースディレクションと話し合いをして、コース上でメッセージを送る場所を決める必要がある。さもなければ大きな問題になる」
スプリントレースではバニャイヤに敗れたマルティンだが、ペース自体は良好だったこともあり、決勝に向けて自信がある様子だ。
「バニャイヤに抜かれてしまったとき、1秒は離されるとも思ったけど、その後ギャップを縮めていけることが分かった」
「2~3周は彼に攻撃を仕掛けることも可能だったと思う。だから明日はたとえ追い抜かれたとしても、反撃できると思っているんだ
「他のコースでは彼についていくのにかなり苦労していたけど、ここでは彼にかなり接近して追いかけられると感じているし、フロントタイヤも大きな問題にはならないだろう」
「ミディアムタイヤだとバイクのバランスがもっと良くなる感覚があるんだ。(スプリントで)ソフトタイヤを履いたペッコは僕よりも強くて、倒すのは既に大変だったんだよね」
「でも(ミディアムタイヤを多くのライダーが使うであろう)明日は、より自信がある。当然、自分自身のことに集中していくつもりだし、ダッシュボードやピットボードも見ずにただ走るように努めるよ。だって僕が100%の力を発揮すれば、その強力なペースについてくるのは難しくなるだろうからね」
記事をシェアもしくは保存
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。