初PP獲得のホルヘ・マルティン、「決勝は決勝。トップ6争いできれば」と浮足立たず
MotoGP第2戦ドーハGP予選でポールポジションを獲得したホルヘ・マルティンだが、彼は今回が“勝利する日”だとは思わず、“学びの1日”になると非常に謙虚な姿勢を見せた。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
開幕戦と同じくロサイル・インターナショナル・サーキットを舞台に行なわれているMotoGP第2戦ドーハGP。その予選でルーキーながらポールポジションを獲得したホルヘ・マルティン(プラマック・ドゥカティ)は、決勝レースに向けて非常に冷静な姿勢で臨んでいる。
マルティンは予選Q2へ直接進出を決めると、序盤から果敢なアタックで暫定トップに君臨。ラストアタックでチームメイトのヨハン・ザルコやマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)といった実力者がタイムを更新する中、自己ベストを更に更新する1分53秒106をマークして、デビュー2戦目にして早くもポールポジションを獲得してみせた。
ルーキーによるポールポジション獲得は2019年のファビオ・クアルタラロ(当時ペトロナス・ヤマハSRT)以来。また2番手にザルコが並んだことで、ドゥカティ陣営としては2018年のアラゴンGP以来の予選ワンツーとなった。
素晴らしい予選結果を残したマルティンだが、彼は5番手近辺の結果を予想していたと認めている。そしてポール獲得という結果にも関わらず、決勝に向けて落ち着いた姿勢を崩していない。
「なんて言ったら良いか、フィーリングを説明するのが難しいよ」
マルティンはMotoGPクラス初のポールポジションについてそう語る。
「最初の出走ではミル(ジョアン・ミル/スズキ)の後ろにいたんだけど、すごく自信が感じられた。つまり彼をとても早く捕まえられたんだ。それで『オッケー、もっと速いバイク(を追うこと)が必要だ』と思ったんだ」
「僕としてはペッコ(フランチェスコ・バニャイヤ/ドゥカティ)の後ろが良いと思っていた。でも彼はあまり改善していなかったから、『今がやる時だ、僕が誰なのかを示す時だ』と考えた。それでもポールを獲れるとは思っていなかった。4〜5番手くらいだと思っていたんだ」
「フィニッシュラインを超えたときに僕はタイムシートの先頭にいた。信じられないものだったし、素晴らしいよ。明日は明日だ。僕が勝利する日ではなく、また学びの日だよ」
「トップ6を争うことができれば素晴らしいだろうし、とてもハッピーだ」
チームメイトのザルコは惜しくも2番手とマルティンに一歩及ばなかったが、マルティンのポールポジション獲得に驚かされたと語っている。
「(予選には)かなり満足している。1分53秒台前半はフロントロウに並ぶためのターゲットタイムだったんだ。1分53秒2のタイムが出た時はポールポジションも期待したよ」
ザルコはそう語る。
「でも89番が、チームメイトがポールポジションだと分かったときには少し驚かされた」
「でもとにかく満足している。プラマックにとっては完璧すぎる形だからね。ポールポジションと2番手を獲るのは単純に喜ばしいことだし、素晴らしい。FP3では僕は混乱したくなかったから(バイクに)乗らなかった。風はとても強く、砂が舞っていたから、FP4を待っていい仕事をするのがよかったんだ」
「僕らはこうした風の中でも良い速さを示すことができる。でもハイペースを保つのは結構難しいかもしれない。現時点ではビニャーレスのほうが僕らより良いペースがあると思う」
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