MotoGP ハンガリーGP

マルティン、アプリリアの”エース”ベッツェッキとの差は「予選だけ」? 転倒オーストリア経て問題も自覚

ホルヘ・マルティンは、予選での走りを除いて僚友のマルコ・ベッツェッキに非常に近いレベルになりつつあると感じており、今後に向けた改善の道筋について語った。

Vincent Lalanne-Sicaud

公開日時: 2025/08/23 1:08

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Jorge Martin, Aprilia Racing Team

写真:: Gold and Goose / Motorsport Images

 アプリリアのホルヘ・マルティンは予選以外ではチームメイトのマルコ・ベッツェッキに近いレベルの走りができていると考えている。

 マルティンは怪我で長期間欠場が続いてしまい、先日のオーストリアGPがアプリリアでの実質2戦目。レースはスプリント10位、決勝は転倒に終わったが、チームメイトは予選でポールポジション、スプリントと決勝は4位と結果を持ち帰った。

 チームメイトには差をつけられてしまったが、マルティンはその違いは主に予選にあると指摘。あとは時間の問題だという認識を示した。

「オーストリアについて言うなら、違いは予選だけだと思う」とマルティンは語った。

「データを見れば、彼が0.1秒速いコーナーが1、2箇所あるかもだけれど、全体的に見れば同じように見えるんだ」

「僕はまだ2戦しか走っていないからこそ、その点で自信が持てるんだ。ただ週末全体の進め方や、どこで攻めて、どこで攻めないかの理解については、彼の方が上手くやれている」

「タイムアタックでのバイクの限界はまだ分かっていない。無理なんだ。でもそれは普通のことだ。攻めようとするとすべてが複雑になり、バイクは動いてしまうし、一貫性を保って走ろうとする時のようにはいかない。タイムアタック用の調整やレース用のセッティングが多少必要かもしれないけど、前にも言ったように、こうした細かいことを理解するのは時間の問題だ」

「マルコは良い仕事をしているし、本当に素晴らしい。彼が上位にいるのは、僕にとっても良いことなんだ。僕の道でもあるからね。それにもしふたりとも14番手とかなら悲惨だけど、幸いなことに彼が上位にいてくれる。だから自分の目標は改善して彼に近づくだけだよ」

Jorge Martin, Aprilia Racing

Jorge Martín

Photo de: Aprilia Racing

 レッドブルリンクでは、マルティンはステップアップを急ぎすぎた部分もあったという。スプリントでの巻き返しに高揚し、決勝で野心的な姿勢を見せたが、その結果順位を落としてしまい、限界をつかみ切れていないマシンで無理を重ねた末に転倒してしまった。

「自信はある。ただ、バイクやフロント周りへの慣れがもう少し足りない。決勝はバイクを直線で止めるのがすごく難しくて、ブレーキも効かず、オーバーテイクもできなかった。本当に厳しかった」

「すべては、必要以上に頑張ろうとした所から始まったと思う。土曜は全然期待していなかったけど、14番手から多くのライダーを抜いていってレースがすごく短く感じた。もっとラップ数が欲しかった。その後『トップ6か7のペースはある。1周目で8番手か9番手につければ、追い上げてトップ5に入れる』と考えてしまった。だから本当にワクワクしながらスタートしたんだ。でもやりすぎてしまった。全てがヒートアップして、オーバーテイクもされたし、大きな問題になってしまった」

「もうひとつの問題は、今の自分のポジションだ。ここ4年間はレースで勝ち、表彰台に立ってきた。その状況から考えると、『レースを完走して経験を積めばいい』と自分に言い聞かせるのは難しいんだ。ある時、『前のライダーを抜いてやろう』と思った。それで転倒したんだ」

「今はそういったことを、もう少し理解しなければならない。『ホルヘ、これはアプリリアで2戦目か3戦目だ。相手はシーズンを通して戦ってきた世界最高のライダーたちなんだぞ』と、自分に言い聞かせて時間をかけていく必要がある。プロセスの一部なんだ。14位だろうが5位や6位だろうが関係なく、自分が速くなるために必要なことに集中しなければいけない。それが来シーズン、そして勝利を目指せるようになるための準備なんだ」

 今週末のハンガリーGPは、このプロセスを進める上でマルティンにとってちょうど良いタイミングかもしれない。バラトンパーク・サーキットでのレースは初開催であるため、ドゥカティ時代に染みついた反射的な走りに頭を縛られることがないからだ。

 実際、金曜日のプラクティスではベッツェッキをわずかながらマルティンが上回ることに成功した。

「ここで大事なのは、他のバイクで参考にするような情報を持っていないということだ」

「オーストリアではFP1からドゥカティ時代と同じように走ったが、今はドゥカティに乗っているわけじゃない。このバイクの強みと弱みを理解し、それを活かす必要がある」

「ここでは参考にするようなモノも無いから、ただ走って、アプリリアで速くなるために必要なことを理解するだけだ。それが自分の改善につながり、トップとの差を縮める助けになると思う」

 

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