マルティン、タイトル争い左右する転倒防止へパーツを交換。ドゥカティ標準仕様で「かなり良い感じ」
ホルヘ・マルティンはMotoGPイギリスGPではクラッシュの減少を目的に、これまでドゥカティファクトリーチームとは微妙に異なったパーツを使用していた点を改めたという。
Jorge Martin, Pramac Racing
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
今シーズンもMotoGPタイトル争いを展開しているホルヘ・マルティン(プラマック)だが、転倒を減らすために一部仕様が違うパーツを使うことを止めたという。
マルティンは今シーズン、前半戦最後のレースであるドイツGPでトップを快走しながらも転倒。ライバルのフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)に逆転を許してしまった。
彼はドイツGP以外にもスペインGP決勝を転倒ノーポイントで終えている。こうした転倒がタイトル争いに及ぼしている影響は大きい。
マルティンは度々転倒するライダーだと言えるが、その要因のひとつには他のドゥカティライダーとは少し異なるコンポーネントをここ数年使用していたという点があるとイギリスGPで明かし、今は他のライダーと同じ標準パーツに戻しているという。
この選択によって、転倒が減ることをマルティンは期待している。
「テストするパーツがあってね。僕らはそれがクラッシュが起こる原因だと思っているんだ」と、イギリスGP初日をトップタイムで終えたマルティンは言う。
「過去2シーズン、僕のバイクにはドゥカティの他の人達とは違うパーツがついていたんだ」
「だから、それを標準のモノへと少し戻してみた。速くなるかどうかは分からなかったけど、結果的には良くなった感じだ。当然ネガティブな部分もあるけれど、かなり良い感じだよ。それを証明できた」
マルティンはイギリスGP初日にテストしていた内容の詳細は語らなかったが、ブレーキングに関係があるという。
「ブレーキングなんだよね。今日はその点が僕の一番の強みにはなっていなかった」
「セクター3ではすごく良い感じがあって、あそこの素早い切り返しはすごい好きだ。でもブレーキングではもっと取り組みが必要だ」
そしてマルティンはパーツを入れ替えた結果、フロントエンドに影響があるとも語った。
「フロントタイヤの圧力が少し軽くなっているみたいなんだ。接地が少し弱くなって、コーナーへ入っていくときに少しだけどスライドするようになった」
そして同時に、マシンの安定性も少し損なわれているという。ただひとまずはこの方向のまま進んでいくとマルティンは話した。
「安定性が少し失われているんだけど、まだこれを試している初日だし、コントロールできると思っている」
「今は限界に近いけれど、コントロールはできる。だからまだ道を引き返すときではないね」
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