マルティン「ドゥカティ昇格『無し』と言われたときはキツかった」

ホルヘ・マルティンはMotoGP2023年シーズンにドゥカティのファクトリーチーム昇格が無いことを伝えられたときには苦しみを感じたが、今は「言い訳ができない」ように感じているという。

Jorge Martin, Pramac Racing

 MotoGPにプラマックから継続参戦しているホルヘ・マルティン。彼は今年、ドゥカティのファクトリーチームへの昇格が無いと聞かされた時には苦しみを感じていたと明かした。

 ドゥカティは昨年、ジャック・ミラーの後任としてマルティンか、それともエネア・バスティアニーニ(当時グレシーニ)のどちらをファクトリーへ昇格させるかの評価を行なっていた。

 最終的には2021年型マシンで4勝、ランキング3位を獲得することになるバスティアニーニが起用されることになり、マルティンはファクトリーマシンを利用する契約でプラマックに残留することになった。

 目標とするファクトリーチームのシートを獲得できなかったことで、マルティンにはドゥカティ陣営からの離脱の可能性も取り沙汰された。そして今、彼はヤマハへの移籍の可能性があるのではないかという憶測もある。

 彼はドゥカティへの昇格がなかったことについて、第3戦アメリカズGPで改めて口を開いた。彼は当時こそ苦しみを感じていたと認めつつも、今は言い訳のできない状態であると語った。

「たしかに彼らからファクトリー昇格が無いと聞かされた瞬間は苦しかったよ。行けると思っていたからね」

「だからそれは昨年のシーズン中盤の大きな変化だったんだ」

「でも今、僕は少なくともファクトリーのライダーと同等の道具を手にしている。去年はそうじゃなかったからね」

「今は言い訳ができないように感じている。自分の価値を証明できるのは、自分だけなんだ」

「自信はある。もちろん(アメリカズGPの)予選ではいくつかミスを犯してしまっていたし、そういったところは改善の必要がある」

「でも最初のテストからスピードはあると感じていたし、毎戦すごく競争力があると思っているんだ」

「コンスタントだと自分では思っているし、良いレースができると思う。僕の目標は最高の仕事をすることであり、そしてファクトリーのペッコ(フランチェスコ・バニャイヤ)に近づくこともできるかもしれない」

 なおドゥカティファクトリーへ昇格したバスティアニーニは、開幕戦の転倒で肩甲骨を骨折してしまい、第3戦まで欠場。期待されていたようなスタートを切ることができていない。

 
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