MotoGP サンマリノGP

マルティン、絶好のスタートで久々スプリント勝利。「決勝はリヤタイヤの選択がとても難しい」

夏休み前のドイツGP以来、スプリントレースで勝利していなかったホルヘ・マルティンは、ライバルのホームで重要な勝利を飾った。

Jorge Martin, Pramac Racing

Jorge Martín, Pramac Racing

写真:: Gold and Goose / Motorsport Images

 プラマックのホルヘ・マルティンは、MotoGPサンマリノGPのスプリントを4番グリッドからスタート。見事にホールショットを奪ってそのまま勝利を収めた。

 スプリントを得意とするイメージがあるマルティンだが、夏休み前のドイツGP以来しばらく勝てていなかった。

 サンマリノGPでは、マルティンとタイトルを争うフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)がポールポジションを獲得。マルティンはその真後ろ、4番手からスタートした。

 マルティンは絶好のスタートを決めてバニャイヤのインに飛び込むと、トップでターン1をクリア。バニャイヤも食らいつき、レースは2台の一騎打ちとなったが、中盤以降はマルティンがギャップを拡大。そのままマルティンが優勝、バニャイヤが2位となった。

 この結果、マルティンはバニャイヤとのポイント差を26点に拡大している。

「ようやくまた勝利を手にすることができたよ」

 そうマルティンは語った。

「ペッコ(バニャイヤ)と戦うことになると予想していたけど、まさかあんなスタートを切れるとは思っていなかった。僕は13周を予選のように走るつもりだったんだ」

「僕たちはとても速かったし、素晴らしかった。でも明日の決勝は別の話だ。なんとかやってみるよ」

「とてもクールで、難しいレースだった。目標は勝つことで、いいスタートを切ることが頭にあった。でもスタートで3台をパスできるとは思っていなかった」

「トップに立ったとき、自分が何をすべきかがわかった。序盤はペッコが迫っていたが、少しずつ差を広げ、自分のペースをキープした。簡単ではなかったけど、とても速く走ることができたんだ」

「プラマックとドゥカティのホームであるイタリアで優勝できてとてもうれしい。プラクティスではフィーリングが良くなかったけど、自分には良いペースがあるとわかっていたんだ」

 決勝レースに向けては、再びスタートでバニャイヤをパスしない限りは、首位バニャイヤ、自分が2番手でレースが展開されるとマルティンは見ている。

「レースでどうなるか見てみよう。今は自分が強いと思っているけど、僕が今日のようにポジションを上げられなかった場合、95%の可能性だけどレース序盤のロジカルなポジションは2番手だろう。それをなんとかしなくちゃいけない」

「ペッコの弱点がどこにあるのか見て、彼を攻めればチャンスはある。他のライダーの近い位置を走ることはできないから、簡単ではないよ」

 レースでのパフォーマンスを歪める可能性のある選択肢のひとつが、リヤにソフトタイヤを選択した場合だ。マルティンは、現時点でタイヤ選択について明確な選択肢を持っていないようだ。

「リヤホイール(リヤタイヤのタイヤ選択やマネジメント)は明日の大きな課題だ」

「今の段階では難しいよ。とても複雑だ。金曜日からコンマ2秒しか変わっていないし、アベレージはもっと一定している。でも、ソフトで逃げられたら挽回するのは難しい。(タイヤ選択は)ウォームアップで決めるしかないね」

 

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