ホンダ、マルケス後任でミゲル・オリベイラに食指? RNFが2024年まで契約もファクトリーオファーに免責条項アリか

HRC(ホンダ・レーシング)は、今季限りで離脱するマルク・マルケスの後任として、現RNFのミゲル・オリベイラを有力候補としているようだ。

Miguel Oliveira, RNF MotoGP Racing

 MotoGPに参戦するホンダ(HRC)は、2024年のレプソル・ホンダのライダーとして、ミゲル・オリベイラの獲得を検討しているようだ。

 ホンダは日本GP終了後に、2024年まで契約を結んでいたマルク・マルケスと、双方合意のもとで契約を2023年シーズンをもって早期終了させることで合意したと明らかにした。

 そのため、ホンダは2024年シーズンに向けて、後任を探す必要にかられている。そしてmotorsport.comの調べでは、現在有力候補となっているのがRNF所属のミゲル・オリベイラだということが分かった。

 オリベイラは2019年にテック3からMotoGPクラスにデビューし、翌年にはキャリア初優勝を達成。その後はファクトリーチームに昇格し2022年までKTM陣営で戦っていたがシートを失い、2023年からはアプリリアのサテライトチームとなったRNFへ加入している。

 彼は今シーズン、他車の転倒に巻き込まれることも多い不運なレースが続いていたが、アプリリアのマシンにも適応を見せており、第9戦イギリスGPでは4位を獲得している。

 そんなオリベイラを、ホンダがマルケス後任の有力候補として引き入れようとしていることが調べで分かった。オリベイラは前述のようにグランプリウィナーの1人で、現在のグリッド上で彼より多く勝利しているライダーは5人しかいない。

 商業面から見ても、オリベイラは彼の母国ポルトガルから利益を得ているレプソルにとっても、魅力的な存在になりうる。オリベイラ側にとっても、ホンダ移籍は金銭面で得られる利益はかなり大きくなると見られている。

 ただオリベイラはRNFと2024年までの契約を結んでいるため、ホンダが獲得しようとする場合、まずはこの契約解除について腰を据えて交渉することが必要になってくる。

 ホンダにとってプラスとなりそうな要素は、オリベイラが結んでいる契約の中に、ファクトリーチームからのオファーに対して免責条項が存在していることだ。これは来年LCRホンダからヤマハへの移籍が決まったアレックス・リンスも、同様の条項を活用していた。

 また仮にオリベイラのホンダ移籍が決定した場合、アプリリアとRNFが誰を後任に据えるかはまだ不明な状況だ。

 

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