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オリベイラ、ヤマハのクビ判断にビックリ。「不公平とは言いたくないけど……」

プラマック・ヤマハのミゲル・オリベイラは、2026年に向けてシートを確保できなかった。契約のパフォーマンス条項が発動された形だが、オリベイラはこの決定を驚きを持って迎えている。

Miguel Oliveira, Pramac Racing

Miguel Oliveira, Pramac Racing

写真:: Gold and Goose / Motorsport Images

 プラマック・ヤマハのシートを失うことが決まったミゲル・オリベイラは、ヤマハ側の決定には驚いたと話している。

 ヤマハはプラマックの2026年ライダーラインアップのひとりとして、今年6月にWSBKからトプラク・ラズガットリオグルを獲得したことを発表。そのため、現所属のジャック・ミラーとオリベイラのどちらかひとりはシートを失うことがこの時点で決定的になった。さらにヤマハがMoto2クラスを戦う若手の獲得を検討していたという状況もあり、ライダー総入れ替えの可能性もあった。

 最終的にヤマハは、ミラーと契約を更新。2026年はラズガットリオグルとミラーの布陣とした。

 この決定で来シーズンのシートを失う事が決まったのがオリベイラ。彼は2025年にプラマックに加入する際、2026年までの契約を結んでいたが、2年目に向けてはパフォーマンス次第で契約を解除できる条項が含まれていて、今回はヤマハがその契約条項を行使した形となる。

 カタルニアGPでオリベイラはヤマハ側が決定に至るまでの数ヵ月間について説明すると、驚きだったと語るとともに怪我に苦しめられている中で自分が「最も弱い人」のように感じていたという。

「決定が先送りされていたことは分かっていたけど、全体像を考えれば驚かされる結果だった」

 オリベイラはそう語る。

「2024年に、このプロジェクトへの加入を決めた時、契約は1+1年になっていて、今シーズン半ばにパフォーマンス条項が定められていた」

「(ヤマハの)考えはチームに経験豊富なライダーふたりを据えて、フィードバックを得てこのプロジェクトの進展の助けとすることだった」

「この決定には2つの重要な瞬間が影響していると思う。ひとつは怪我だ。僕はシーズンの復帰が遅くなりすぎた。そしてもうひとつは、プラマックのライダーが既にひとり(ラズガットリオグル)決まっていたことだ」

「僕は自分が一番弱い人のように感じていた。怪我から戻ってきて、そしてどのレースでも『実力を証明するんだ。価値を見せろ』といった感じだった」

「プレッシャー自体はいいんだ。でも、ああいった種類のプレッシャーはちょっと……不公平とはいいたくないけどね。僕が判断する立場にあるわけじゃないけど、そんな感じだった」

「今回の決定に時間がかかっていたことも、より不安を増していたかもしれない。レースを終えてここ(メディア対応場所)に来るたび、メディアのみんなに囲まれる。まあ、みんな普通にしてくれていたと思うけどね」

「大惨事というわけじゃないけど、常にこの件は話題になっていてメディアも尋ねてくる。だからレースウィークにその対処が必要になっていた。でも僕も何も知らないから、胃が痛くなることもあった」

「それから決定も遅れていた。ハンガリーGPでついに『ノー』と言わなくてはいけなかった。さもなければ、あなた達が目にしているモノとは、異なるラインアップになっていたはずだ」

Miguel Oliveira, Pramac Racing

Miguel Oliveira, Pramac Racing

Photo by: Gold and Goose Photography / LAT Images / via Getty Images

 怪我によって妥協を強いられたオリベイラに対して、ヤマハは契約条項を発動した。この事についてヤマハの決定に対して公平だと思うかと訊くと、オリベイラは次のように語った。

「公平か不公平かは、僕の決めることじゃないからね」

「結局のところ、この仕事は情熱なんだ。多くのモノが情熱に端を発している。MotoGPバイクでレースをするのはまさに目標だし、子どもの頃からの夢だ。この特権を得られるのは、凄く大きなことなんだ」

「でも同時に、これは仕事でもあって、他のあらゆる仕事と同じように上司が決断を下すんだ」

「さっきも言ったけど、この決定は驚きだった。チームのみんな、特に日本の人達は、僕の働きぶりについてフィードバックを得ようとしていたからね。彼らは僕のフィードバックなどを高く評価してくれていた様子だったし、自分に有利になるかもと期待し始めていたんだ。でも最終的には、決定権を持つ人がいて、そこで決まるというわけなんだ」

■オリベイラの来季はどうなる?

 レギュラーシートを失うオリベイラの将来はまだ不透明だ。彼はMotoGPパドックに残るためにテストライダーになることに興味を持っているが、同時にレースに参戦し続ける道にも興味を示している。

「理論的には様々な可能性が開かれている。現時点ではまだ何も決めていないけど、どんな提案も歓迎だ」

 オリベイラはそう語る。

「僕の心は、MotoGPパドックと深くつながっている。もちろんこのパドックで僕にできることは、テストライダーくらいかもしれないけどね」

「でも、ファクトリーと一緒にバイクを作っていく助けになるのは、刺激的だと思う。ただ僕はレースにも本当に参加したいと思っているんだ」

 なおヤマハから、WSBKを今シーズン限りで引退するジョナサン・レイの後任としてのオファーはあったかどうかを訊かれたオリベイラは「話し合い中だ」とだけ答えた。

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