KTM移籍のミラー、開幕戦初日のトップタイム記録は「僕も驚いた!」マシンのフィーリングに自信滲ませる
ジャック・ミラーはKTM移籍後の初戦となるポルトガルGPで、コースレコードを大幅に更新するタイムを記録。彼は初日を振り返ると「皆と同じくらい驚いている」と語った。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
ドゥカティを離れ2023年シーズンからKTMへ移籍したジャック・ミラー。彼は開幕戦ポルトガルGPで、コースレコードを大きく更新するタイムを初日に記録したが、本人としてもこのタイムは驚きだったようだ。
ミラーはオフシーズン中のテストでは、あまり目立った存在ではなかった。KTMが今シーズンのマシンのリヤグリップに苦戦しており、陣営のライダーはおしなべて苦しんでいたこともあり、ドゥカティからバイクを乗り換えたミラーにとっても簡単な状況ではなかったのだ。
しかし開幕戦が始まると、ミラーは輝きを見せた。初日午後のプラクティス2終盤、予選を想定したアタックで、彼は1分37秒709をマーク。プラクティス1から約1.9秒ものタイム短縮を果たし、コースレコードも大きく更新するタイムをマークして、総合トップタイムとなったのだ。
初日の走行終了後、ミラーはこのタイムには自分も驚かされたと振り返った。
「正直に言って、僕も皆と同じように驚いたんだ。特にこのタイムにはね」
「改善できたことには驚いていなくて、このタイムに驚いているんだ。1分37秒7は予想していなかった。でも、やってやったよ」
Jack Miller, Red Bull KTM Factory Racing
Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images
「僕らは本当に懸命に取り組んできた。ここで言う”僕ら”は、主にエンジニアのみんなのことだ。僕はこの4ヵ月、オーストラリアで遊んでいたようなものだ」
「エンジニアのみんなは、僕のコメントや希望、要望の全てに耳を傾けてくれた」
「そして新エンジンは大きなステップがあったし、新シャシーでもそうだった。電子制御やその他の面でも、哲学の変化があったんだ」
「すごく大きな前進を果たしている。出ていく度に、セッションごとにこのバイクを自分のモノにしているように感じているし、KTMの長所を活かし始めていると思う」
「コーナーエントリーでは、タイヤの感触が素晴らしく(情報を)上手く読み取れることで、1周ごと、コーナー毎に凄く自信を感じさせてくれるんだ」
「今日は何度か危ない瞬間もあった。でもこのマシンは素晴らしいフィーリングを感じさせてくれて、クラッシュしそうになってもセーブできるんだ」
MotoGPは今年から始まる新たな試みとしてスプリントレースを導入した。初日にポテンシャルを示すことに成功したミラーだが、彼は2日目に行なわれるスプリントレースに向けて、冷静な姿勢を崩していない。
今週末に表彰台争いの可能性を考えているかと問われたミラーは、「自分たちの仕事に集中していくよ」と答え、次のように続けた。
「さっき話したように、僕も今日の1分37秒7というタイムは予想していなかったんだ。素晴らしいタイムだけどね」
「ドゥカティでやっていたように、KTMでもタイムアタックでフロントにソフトタイヤを使えるのはかなり良いことだ。これまでのKTMとはだいぶ違っている」
「だから明日の予選で何ができるか、様子を見てみよう。今日の目標はトップ10に入ることだったんだけど、かなりのマージンを確保して達成できた。スプリントレースも全力で行くよ」
Share Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。