“ネズミ捕り”にやられたジャック・ミラー「ペナルティ通知は信じられなかった」

MotoGP第5戦フランスGPで優勝を果たしたジャック・ミラーだが、彼はレース中盤にダブルロングラップペナルティが科されたことについて「本当に信じられなかった」と語った。

“ネズミ捕り”にやられたジャック・ミラー「ペナルティ通知は信じられなかった」

 ブガッティ・サーキットで行なわれたMotoGP第5戦フランスGPは、ドゥカティのジャック・ミラーが優勝。前戦スペインGPから2連勝を果たした。

 フランスGPは週末を通じて不安定な天候に翻弄されてきたが、決勝レースはドライコンディションでスタート。しかし5周目には雨が降り始めてしまい、4年ぶりにバイクの乗り換えが許可されるフラッグ・トゥ・フラッグによる戦いとなった。

 優勝したミラーは乗り換え後にハイペースで追い上げ、12周目には先頭を行くファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)をオーバーテイク。そこからは一度も先頭を譲ること無くトップでチェッカーを受けた。

 ただ乗り換えのためにピットに入った際、ピットレーンでの速度違反があったとして、ダブルロングラップペナルティが科される事態となっていた。結果的には、そのタイムロスを物ともしない速さがあったことで優勝を掴み取ったミラーだったが、『ペナルティ通知は信じられなかった』と彼は振り返っている。

「長いレースだった。それは確かだ」と、ミラー。

「よし、ドライコンディションだし大丈夫だと思っていたんだ。でも(レース序盤に)マーベリック(ビニャーレス/ヤマハ)の後ろにつけたとき、雨が降り始めてしまった」

「ちょうどヤマハ勢の攻勢を受けていた。僕とクアルタラロはターン8に向けて接近していて、バックストレートでは雨が壁みたいになっていた」

「僕らは雨の壁に向かって走っていて、彼は1つ目のシケインに入った時に抑えが効かなくなっていたし、僕も2つ目のシケインでそうなっていた。なんとかバイクを止めようとしていたけど、両方のタイヤをロックさせてしまい、グラベルに向かってしまった」

「その後ダブルロングラップペナルティが科されたときは、本当に信じられなかった。『僕は何かやっちゃダメなことをしたのか?』と思ったよ」

「でもフランスの”ネズミ捕り”にやられてしまった」

「週末を通じてロングラップペナルティのことは考えてなかったから、急に来てちょっと危なっかしかった」

「ロングラップペナルティの走路に向かうと、路面が少し古くて滑りやすそうに思えた」

「でも2回目は少しは素早くこなせたことで、そこまでタイムを失わずに済んだ。それでクアルタラロとのギャップを挽回することができたんだ」

 ミラーはレース終盤にかけて雨が止み、路面が乾いてきたタイミングで、ピットにドライコンディション用のマシンへの乗り換えに備えた準備を指示していた。

 ただ結局はピットインのロスタイムと残り周回数を考慮して、実行には移さなかったと彼は説明した。

「本気でそれ(2度目の乗り換え)を考慮していた。でも実行するには限度を超えてしまっていた」

「ピットに入ると少なくとも40秒はかかっただろう。残り7周の段階でそれをするには長かった」

「それから第1セクターがちょっと危ない状態だったのもある。だからその選択肢を採らなくてよかったと思う」

 

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