ミラー「ドゥカティのタイヤマネジメントは印象的。僕らも上手く使わないと」イギリスGPでは全8台がトップ10入り
KTMのジャック・ミラーはMotoGPイギリスGPで、ドゥカティのマシンがレース終盤に発揮するタイヤマネジメントの強さに驚かされたという。
MotoGPイギリスGPでは決勝のトップ10のうち8台をドゥカティ陣営が占める強さを見せた。ジャック・ミラー(KTM)は、ライバルの持つタイヤマネジメント能力が印象的だったと語っている。
ドゥカティは今シーズンもライバルを圧倒する強さを見せていて、サマーブレイクを経てもその状況は変らなかった。
イギリスGP決勝ではドゥカティのマシンを使う全8名がトップ10以内に入り、トップ10に入ったライバルメーカーはアレイシ・エスパルガロ(アプリリア/6位)とペドロ・アコスタ(GASGAS/9位)の2名だけという圧倒的な状況だ。
このドゥカティの強さについて、エスパルガロはライバルが「リヤタイヤのマネジメントで2歩先にいる」と言及している。その点についてはミラーも同意していて、終盤に2024年型のドゥカティを操るフランコ・モルビデリ(プラマック)に抜かれた時のグリップが印象的だったと話した。
「タイヤが以前よりももっと敏感なように感じられる」とミラーは言う。
「それで、残り2周で僕はファビオ(クアルタラロ/ヤマハ)に追い抜かれてしまって、モルビデリにチャンスを与えてしまったんだ」
「モルビデリはその後ファビオもあっという間に抜いていったけど、彼のレース終盤のグリップはとても印象的だった。彼より前にいる(ドゥカティの)ライダーも同様にね。僕たちはもっとタイヤを上手く使い、ポテンシャルを引き出せるように取り組んでいく必要がある」
Jack Miller n'a finalement pas pu résister aux pilotes Ducati
Photo de: KTM Images
「僕のタイヤは最後にはもう使い切っていた。そこに何か言葉を挟む余地はない」
「スタートから僕は加速の際にバイクを立てていくようにしていたんだ。(スプリントと)同じコンパウンドを選んでいたんだけど、2日目よりは良かったと感じられた。涼しくなったからか、それとも他の理由かは分からない。ただ強いとは感じられなかった。特にタイヤの右側を使う時に苦しんでいたんだ」
なおミラーはスプリントレースで数少ない、ソフトタイヤを使わなかったライダーだった。彼はスプリントレースをタイヤの理解を深める場として利用して、のちに決勝でも使ったミディアムタイヤを試していた。
「ソフトタイヤを使うことに大きなアドバンテージは感じていなかったんだ」と、ミラーはスプリント後に語っている。
「僕としては、日曜日に向けて理解を深め、情報を得ることがより重要だった。そしてKTMは興味深いデータを手にしたんだ。僕は1分59秒台を維持していたけど、少なくとももう6周は維持できると感じていた」
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