ドゥカティのジャック・ミラー、落胆の予選10番手「リヤタイヤのパフォーマンスが安定しない」
ドゥカティのジャック・ミラーは、MotoGPアメリカズGPの予選で10番手に終わったが、リヤのソフトタイヤに問題があり、妥協せざるを得なかったと憤慨している。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
サーキット・オブ・ジ・アメリカズで行なわれているMotoGPアメリカズGP、その予選でドゥカティのジャック・ミラーは、チームメイトのフランチェスコ・バニャイヤがポールポジションを獲得する中、10番手に終わった。
ミラー曰く、この予選結果はリヤのソフトタイヤに問題があったためであり、アタックを妥協せざる得なかったという。
ミラーは土曜日の午前中に行なわれたフリー走行3回目で、2番手の中上貴晶(LCRホンダ)に0.6秒の差をつけるトップタイムを記録。一躍ポールポジションの最有力候補に浮上した。
予選直前に行なわれたFP4でも、ミラーはリヤにハードタイヤを履いて、2分4秒028のトップタイムを記録。しかし、リヤにソフトタイヤを履いた予選Q2では2分3秒720と、FP4と比べても僅かなタイムアップに留まり、10番手となった。
ミラーは予選Q2最初のアタックで前述のタイムを記録した段階で、問題があると主張。そしてQ2後半に使った2本目の新品ソフトタイヤではタイムアップすることはできなかった。
ミラーは明確に批判することは避けたものの、タイヤが正確に作動しないことを暗に訴えた。
「FP4ではハードタイヤを履き、予選で出したタイムの0.3秒落ちのペースで走った。FP3では、2分2秒9で走れていたんだ」
予選での不振について尋ねられたミラーは、そう語った。
「なぜかは分からない。試みが不足しているわけではないということは、断言できる。僕らは、これは繰り返されている問題なのは分かっている」
タイヤのパフォーマンスが安定しないという問題は、他のライダーも悩まされていることだ。しかしそんな中でも、ミラーは特に苦労しているように見える。それはなぜなのか? そう尋ねられると、ミラーは次のように語った。
「仰ったように、これは数回起こった。そして、それはうんざりしていることのひとつだと言える」
「でもとにかく、僕らは前に進まなきゃいけない。今日(予選)のような問題が、決勝では起こらないことを願っている」
「僕は最善を尽くし、落ち着いて仕事をしようとしているし、レースに向けて働くつもりだ。僕がコントロールできるのは、できる限り最善を尽くそうとすることだけだ」
さらにミラーは後に、次のようにも語っている。
「これについては、現時点ではコメントしないようにしたいと思う」
「それはただ、僕が以前にはできたことを、できなかったということだけだ」
「僕は両方のタイヤを同じように、完全に等しく扱った。最後のアタックでは、時間が無くなってしまった。少なくとももう1周しようとしていたんだ」
「でも時間は残っていなかった。それを除けば、走行に入ってすぐ、最大限にプッシュしようとした。でも、うまくいかなかったんだ」
ただFP4の走行を見れば、ミラーのレースペースは非常に強力なように見えた。これを再現できれば、レース中に大きく順位を上げることができるかもしれない。2019年には、当時ドゥカティのマシンを走らせていたアンドレア・ドヴィツィオーゾ(現ペトロナス・ヤマハSRT)が、13番グリッドからスタートしながら、決勝では4位でフィニッシュしている。
「簡単なレースにはならないだろう。でも数年前にドビが行なったことを思い出せば、彼は予選Q1落ちを喫しながら、4位に入ることができたと思う」
そうミラーは語った。
「僕はスピードもポテンシャルも良いと感じているし、バイクのフィーリングも良い」
「僕らはただ、クリーンなレースをする必要がある。でも特にターン1は、僕らのように後方からスタートする時には、特に難しい」
「でもそれ以降は、前にいる人たちについていくために、最大限の努力をしなければいけないと思う」
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