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ドゥカティ昇格はバスティアニーニで決まりか? ジャック・ミラー「3勝してイタリア人……それが全て」

ドゥカティのシート喪失が囁かれているジャック・ミラー。第7戦フランスGPでエネア・バスティアニーニが3勝目を挙げたことで、事態は自明のモノになっていると彼は語った。

Jack Miller, Ducati Team, Enea Bastianini, Gresini Racing

写真:: Gold and Goose / Motorsport Images

 ドゥカティのジャック・ミラーは、2022年限りでそのシートを失うのではないかと言われている。後任候補と目されているのはエネア・バスティアニーニ(グレシーニ)だが、フランスGP終了後にミラーは彼のワークス加入が自明なことだという考えを示した。

 第7戦フランスGPで、ミラーは2位表彰台を獲得。しかし今シーズン開幕戦から頭角を示してきたバスティアニーニが優勝し、今シーズン3勝目を挙げている。ドゥカティのシート喪失が噂されるミラーにとっては、痛い結果だろう。

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 当然、ミラーには来シーズンのシートを巡る一件に関して質問が飛んだ。そしてミラーは、3勝を挙げている事実やイタリア人であることが全てだと、バスティアニーニの昇格が自明なものだと示唆した。

「僕に何を言わせたいんだ?」と、ミラーはシート争いの質問に答えた。

「推測をするというなら、彼は3勝を挙げていて、とても上手くライディングしている。そして彼はイタリア人だ。それが、僕の伝えられる全てだよ」

 なおフランスGPのレース自体に関して言えば、ミラーはトップ3で唯一フロントにソフトタイヤを使用したライダーだった。

「フロントにソフトタイヤを履いていたことで、間違いなく何人かは驚かせたと思う。ソフトタイヤが必要だったんだ。このおかげでプッシュできる場所も分かり、リズムを得て前に出られたんだ」と、ミラーはその選択について語っている。

 中盤まで先頭をリードしていたものの、ミラーはチームメイトのフランチェスコ・バニャイヤ、そしてバスティアニーニにオーバーテイクを許した。バスティアニーニはバニャイヤも抜き去ったが、そのバニャイヤはその直後に転倒。ドゥカティ勢の表彰台独占とはならなかったことを、ミラーは残念がった。

 

「エネアが追いついてきて僕を追い抜いていったあとは、ペッコ(バニャイヤ)とのバトルになって、限界までプッシュするところを目にした。ドゥカティが1位2位、3位を独占したら素晴らしかっただろうけど、できなかったね」

 なお表彰式で、ミラーはオーストラリア人が度々行なう祝い方である“シューイ”(ブーツにシャンパンを入れて飲む)を実施。今回は優勝したバスティアニーニもシューイに興じており、彼のブーツからもシャンパンを呷っていた。

「ファンからの熱いサポートを感じられて、今週末は素晴らしい時間を過ごせたよ。だからグローブとブーツを彼らに投げ入れたんだ。それで、エネアのブーツからも飲むことになったんだけど、まぁいい気分じゃなかったね」と、彼は笑いながら締めくくった。

 
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