ミラー、予選で大クラッシュの危機。”神セーブ”目撃のクアルタラロ「ヒーローがTVに映ってないなんて!」
ヤマハのファビオ・クアルタラロは、MotoGPドーハGP予選Q2で、ジャック・ミラーが”今まで見たこともないような恐ろしい”シーンに遭遇した瞬間を目撃したという。
Fabio Quartararo, Yamaha Factory Racing, Maverick Vinales, Yamaha Factory Racing, Jack Miller, Ducati Team
Gold and Goose / Motorsport Images
ヤマハのファビオ・クアルタラロは、MotoGP第2戦ドーハGP予選のQ2で、”恐ろしい瞬間”を乗り切ったジャック・ミラー(ドゥカティ)を「ヒーロー」だと語った。
Q2の終盤、ミラーを追っていたクアルタラロは、ミラーがターン3で大きく挙動を乱した瞬間を目撃した。これはカメラに捉えられていなかったが、クアルタラロによるとFP2でミラーがバイクを立て直した大技セーブよりも遥かにアグレッシブなものだったという。
それでも、最終的にミラーはタイムを更新し予選4番手を獲得。クアルタラロのひとつ前のグリッドから決勝レースに臨む。
「4番手という結果には満足しているけど、もうひとつ大きな出来事があった」
そうミラーは予選を振り返った。
「昨日(FP2)のターン3よりも大きかったかもしれない。ファビオはそれを生で見ていたんだ。その次の周もコースオフしてしまい、あやうく時間切れで次のラップを走れないところだった」
「もう一度やり直して、そこ(ターン3)を通過した時、開放されたような気がしたよ。今日はグリップが良くなくて、それが原因で多少イライラしていた。思ったように周回を重ねることができていなかったんだ」
クアルタラロは、恐怖の瞬間を乗り越えタイムを更新したミラーを”ヒーロー”だと語った。
「ジャックについてだけど、これまでMotoGPで見た中で最も怖い瞬間だったと思う。その後、彼がタイムを改善したのを見て、失礼かもしれないけど図太いなと思ったよ」
「僕から見たら、最終的にリセットしてラップタイムを上げる彼の能力は素晴らしいと思う。だから今日のヒーローは彼なんだ。というのも、彼はもう少しで大クラッシュするところだったんだ。昨日(FP2)のモノとは比べ物にならないよ!」
「彼はあの時、3~4倍も長く、速くバイクがシェイクされていたんだ。今まで見た中で最大級のセーブだったと思うので、テレビで見られないのは残念だ」
Fabio Quartararo, Yamaha Factory Racing
Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images
クアルタラロは自身のパフォーマンスについて、金曜日のグリップが低いコンディションではマシンのフィーリングに不満があったものの、決勝レースでは優勝争いができると自信を持っているようだ。ただし予選では、強い風が吹いていた影響もあってかギヤ比が合っていなかったのだという。
土曜日にヤマハのバイクは進歩したかと訊かれ、クアルタラロは「イエス。大きく前進したよ」と答えた。
「でも残念ながら、予選ではギヤがショートだった」
「ひとつのサーキットで5日間のテストと1回のテストを行なうとブレーキング時のエンジン回転数など、あらゆるところで参考になるんだ」
「僕は回転数を感じながら走ることが多いライダーなので、ギヤをシフトするときにライト(回転数インジケーター)を見ていないんだ。ギヤチェンジのタイミングは分かる」
「でも今日はターン1やターン4、ターン7といったコーナーでライトが早く点灯し、ブレーキを早くかけすぎてしまった。だからギヤをショートにしたのは小さなミスだったんだ」
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