ジャック・ミラー、ドゥカティ離脱に備えてLCRホンダ復帰と交渉開始?
ドゥカティ離脱が濃厚になりつつあるジャック・ミラーは、古巣であるLCRホンダへの来季復帰に向けて交渉中であるようだ。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
2021年からドゥカティのMotoGPファクトリーチームに所属しているジャック・ミラーだが、すでにそのシート喪失の危機に直面しており、2023年に向けて古巣であるLCRホンダと交渉を開始しているようだ。
2014年にMoto3クラスのランキング2位となったミラーは、ホンダと直接契約を結び、MotoGPに飛び級昇格。翌2015年にLCRホンダから最高峰クラスデビューを飾った。
オープンクラスのバイクRC213V-RSで最高位11位と苦しいデビューだったミラーは、マルクVDSに移籍。雨絡みのアッセンで初勝利を挙げた。
2018年からはドゥカティと契約してプラマックに加入。2021年にドゥカティのファクトリーチームにステップアップし、2勝を挙げてランキング4位となったが、それでもフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)やホルヘ・マルティン(プラマック)、エネア・バスティアニーニ(グレシーニ)など、ドゥカティ陣営には期待の若手が多く、ミラーは冷遇されているようだ。
ミラーは、アメリカズGPの際にmotorsport.comの独占インタビューに応え、2022年以降の自分の将来についてドゥカティから「闇に葬られようとしている」こと、2023年のシートについて何の話し合いも行なわれていないことを明らかにした。
ミラーは3位に入賞したアメリカズGP後、ドゥカティ陣営に留まるのであれば、プラマックに戻るというアイデアにも前向きであることを認めている。
しかしミラーは現在、ホンダとLCRへの復帰について話し合いを行なっているようだ。LCRに所属している中上貴晶とアレックス・マルケスは、過去2年苦しいシーズンを送っている。
LCRの表彰台獲得は、カル・クラッチローが2位となった2019年のオーストラリアGPまで遡る。最後の勝利も、クラッチローの2018年ポルトガルGPだ。
中上は開幕戦カタールGPで10位となり、2022年のチーム最高成績を記録しているが、それ以降は両ライダーともトップ10に入ったことはない。
出光の支援を受けている中上のLCRホンダのシートは、基本的には日本人向けとして確保されていると考えて良い。そのため中上が契約延長に至らない場合、その後任第一候補は、論理的に考えてMoto2クラスで印象的な走りを見せている小椋藍となるだろう。
したがって、ミラーのLCR復帰はマルケスを犠牲にして行なわれる可能性が高いだろう。
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments